2026年6月5日金曜日

MANICAモバイルでBLEタグ(BT11)

 ※注意 ここで紹介する機能は、MANICAモバイルの次期バージョンである MANICA MOBILE NEXT の機能になります。また、後段で出てくるAR機能は iOS版限定の機能になります。Android版は後日リリースの予定です。(※6/15追記 Android版もリリースされました)

BLEタグの製品として、BT11というのがあります。BLEビーコンに、ブザー、6色LED、温度センサーが搭載されたもので、BLEの届く範囲であればブザーを鳴らしたりLEDを光らせたりと探し物にとても役立つ製品です。MANICAモバイルの次期バージョンである MANICA MOBILE NEXTでは、このBT11にも対応しました。

BT11

まずはBT11を登録します。メニュー画面の右上のメニューから「BT11を登録」を選択するとカメラビューになります。ここでBT11に付いているQRコードを読ませることで登録することができます。

登録が終わったら、探索画面に移動して登録したBT11を検索します。この時点で近くのBT11を探し始めます。該当のBT11が見つかると、その項目にチェックがつきます。

この状態からアイテムをタップすると

ほら、LED点灯と共にブザーが鳴ります。探し物に便利です。

さらにiOS版であればAR探索機能も使えます。アイテムを長押しするとAR探索ビューが表示されます。タグのAR探索と同様に、ウロウロすることで該当のBT11があるであろう方向に矢印がでます。さらに左下の「鳴らす」をタップすると、LED点灯と共にブザーが鳴り、さらに温度を取得して画面に表示されます。

これで探し物に対する選択肢がまた1つ広がりましたねー。

2026年6月4日木曜日

MANICAモバイルでAR探索

 ※注意 ここで紹介する機能は、MANICAモバイルの次期バージョンである MANICA MOBILE NEXT の iOS版限定の機能になります。Android版は後日リリースの予定です。(6/15追記 Android版もリリースされました)

前回は光るLEDタグを使って探索を行う内容でした。探索するには強力な機能ですが、対応タグが必要になる前提でした。今回は普通のパッシブタグで探索ができるAR探索の機能を紹介します。

まずは使ってみましょう。探索画面で物品を検索し、結果の中から探したいアイテムを長押しするとカメラビュー(AR探索画面)が開きます。はじめに端末を少し左右に振るか、数歩歩いてください。ARKitが床や壁を認識し、方向推定が安定します。中央の3D矢印がタグの方向を指します。画面下部の距離ゲージは、近づくにつれて**緑(遠い)→ 橙(近い)→ 赤(至近)**と色が変わります。赤になったら、その周辺を目視で確認してください。

AR探索を行っている様子

RFIDリーダがタグから得られる情報はRSSIと位相がありますが、この機能ではRSSIのみを使用しています。さてどうやって矢印を表示しているのか。RSSIは、近いほど強く、遠いほど弱い値になります。だから1つの値からでも、ざっくりした距離を出すことはできます。電波の減衰は距離に対して対数的なので、いわゆる log-distance パスロスモデルで逆算します。

距離 d = 10 ^ ((RefRssi@1m - rssi) / (10 × n))

RefRssi@1m は1m地点での基準強度、n は経路損失指数。室内・金属環境のパッシブRFID(電波が反射して戻る後方散乱)では n = 4 あたりを使っています。生のRSSIはマルチパスで激しく暴れるので、EMA(指数移動平均)で平滑してから距離に変換します。

ただ、これだけだと「近い・遠い」しか分からないので、従来のビープ探索と同じです。方向を出すには、もう一つの情報源が要ります。

カギは「スマホがどこにいるか」を知っていること。

ここで ARKit を使います。ARKit は、スマホを動かすとカメラが空間のどこにいるか(ワールド座標)と、どっちを向いているかを毎フレーム返してくれます。これと RSSI を掛け合わせます。

タグを検出するたびに、そのときのカメラのワールド座標とRSSIをペアで記録します。

空間を10cm角の格子(ボクセル)に区切り、格子ごとにRSSIをEMAで平滑し、(同じ場所で何度も拾った値をならし、マルチパスのノイズをここで吸収する)RSSIが強かった**上位8ボクセルの「RSSI重み付き重心」**を計算します。これが「タグはこの辺りにある」という推定点(ホットゾーン)になります。

ここでカメラの現在位置から、その重心へ向かうベクトルを求めます。これが方向(水平の方位+上下の仰角)になります。

つまり、スマホを持って少し歩き回るだけで、空間に「電波が強かった場所の塊」が浮かび上がり、そこへの矢印を引ける、という理屈になります(そうはうまく行かんけどな)。重心は世界座標で固定されるので、利用者がタグを通り過ぎれば、矢印はちゃんと後ろを振り返ります。

確信度も出しています。上位ボクセルのばらつき(重み付きRMS距離)が小さいほど「ここだ」と言い切れるので確信度を高く、散らばっていれば低くします。確信度が一定以下のときは矢印を出さないようにします(自信ないのでな)。


2026年6月3日水曜日

MANICAモバイルで光るタグ

 お手軽に RFID 管理をはじめられる MANICAモバイルは、実は光るLEDタグにも対応しています。探してるけど見つからない!というときはこの光るタグがとても有効です。MANICAモバイルではKiloway/CAB/TU03の3種類のLEDタグに対応しています。現在開発中の MANICA モバイルの次期バージョンである MANICA MOBILE NEXT でもこの機能は搭載されます。しかも MANICA MOBILE NEXT は iOS版も提供しますので、iOSでも光るLEDタグを利用可能です。

こちらがLEDタグになります。左側が KilowayのタグでラベルタイプにLEDがそのままついてます。CABも同じようなタイプになります。右側がリキッドタイプで電池内臓で音も鳴ってめっちゃ遠くから光らせることができます。

それでは使ってみましょう。タグの登録は普通のタグと同じでメニュー画面でタグを読み取りすることで登録できます。その後、メニュー画面の右上のメニューボタンを押すと、LEDをONというメニューがあります。タップするたびにLED使用のON/OFFが切り替わり、ONにするたびにタグの種類が Kiloway → CAB → TU03 →(先頭に戻る) と循環します。

あとは探索画面で光らせたいタグを選んでから、リーダで読み取りすると

光ったー(見えますかね?左側が光ってます)

TU03だと電池内臓なのでこんな遠くからも光らせられます。

専用のタグが必要にはなりますが、もの探しにはもってこいの機能になります。


2026年5月21日木曜日

AIで変わる!“ビッグデータ時代”に始まるRFIDの真価とは?

RFIDは“読む”から“分析する”時代へ

最近、AIの進化がすごい勢いで進んでいます。

ChatGPTをはじめ、
「AI活用」「AI分析」「生成AI」という言葉を見ない日はありません。

そんな中で最近あらためて感じているのが、

「RFIDの価値も大きく変わり始めている」

ということです。

これまでRFIDというと、

  • 棚卸
  • 在庫管理
  • 入出庫管理
  • ICタグ読み取り

など、「読むこと」が中心でした。

ただ、AI時代になった今、
RFIDの価値は“その先”に進み始めています。

それは、

「現場データを継続的に記録し、分析・改善につなげること」

です。


「ビッグデータ」の価値は語られていた。でも扱いきれなかった

「ビッグデータ」という言葉は、かなり前から存在していました。

企業には以前から、さまざまなデータがあります。

  • Webアクセス
  • 問い合わせ履歴
  • 勤怠
  • 工数
  • 出荷履歴
  • 在庫データ
  • センサーデータ

しかし実際には、

「データはある。でも活かしきれない」

というケースも多かったと思います。

さらに重要なのは、
内部データだけではなく、

  • 市場動向
  • 競合
  • 天候
  • 繁忙期
  • イベント

など、

“外部要因”も含めて分析する必要がある
ということです。

しかし実際には、

  • データが別々のシステムに分断されている
  • 横断分析が難しい
  • BIツールが高い
  • 分析人材が必要
  • システム構築コストが高い

といった課題がありました。

つまり、

「ビッグデータ」の価値は語られていた。
でも現実には、膨大なデータを扱いきれていなかった。

というのが実情だったと思います。


AIの普及で、状況が一気に変わり始めた

しかし最近、AIの普及で状況がかなり変わってきました。

以前は難しかった、

「異なる種類のデータを横断的に分析する」

ことが、かなり現実的になってきています。

例えば、

  • RFID利用履歴
  • 勤怠
  • シフト
  • 出社人数
  • 会議予定
  • 問い合わせ数
  • 出荷量
  • 繁忙期

こうしたデータを組み合わせ、AIで傾向を分析する。

しかも今は、自然言語でAIに相談しながら、

  • 傾向分析
  • 異常検知
  • 仮説出し

などを、以前より圧倒的に手軽に試せるようになっています。

これはかなり大きな時代変化だと思います。


「記録しておく価値」が一気に上がった

ここで重要なのが、

「まず記録しておく」

ことです。

以前は、
「記録しても活用できない」
ケースも少なくありませんでした。

しかしAI時代になった今、

「後から分析できる」

可能性が一気に高まっています。

つまり、

「まず記録しておく」

こと自体に、大きな価値が出てきています。


そこで改めてRFIDの真価が問われる

ここで改めて価値が高まっているのが、RFIDです。

RFIDの真価は、

「現場データを自然に継続記録できる」

ところにあります。

例えば、

  • 誰が
  • 何を
  • いつ
  • どこで
  • どれくらい利用したか

こうした情報を、現場負担を大きく増やさず記録できる。

これはかなり大きいです。


RFIDは“在庫管理だけ”ではない

RFIDというと、どうしても「在庫管理」のイメージが強いですが、
実際には、

  • 利用頻度
  • 持出傾向
  • 探し物
  • 利用時間帯
  • 滞留
  • 利用偏り

など、

「現場の動き」

を記録できる技術でもあります。

ここに、AI時代との相性の良さがあると感じています。


“現場のクセ”が見えてくる時代へ

例えば、

  • 月曜朝に探し物が増える
  • 特定備品だけ不足しやすい
  • 特定の人に利用が偏る
  • 繁忙期に持出が集中する
  • 使われていない備品がある

以前なら、

「なんとなく感じていたこと」

が、

「データとして見えてくる」

可能性があります。

さらに、

  • 勤怠
  • 出社人数
  • シフト
  • 問い合わせ数
  • 出荷量

などと組み合わせることで、

「なぜそうなっているのか」

も見えやすくなってきます。


RFIDは“読む”から“分析する”時代へ

以前のRFIDは、

「タグを読む」

こと自体が中心でした。

しかしAI時代になった今、

「継続記録したデータを、後から分析・改善につなげる」

方向へ、価値が大きく変わり始めています。

つまり、

RFIDは“読む”時代から、“分析する”時代へ

移り始めているのです。


まとめ

AI時代になったことで、

「記録したデータを活かせる時代」

になってきました。

そして今、

「継続的にデータを取得できるRFID」

の価値が、改めて高まり始めています。

今後は、

「どれだけ読むか」

ではなく、

「どんなデータを継続記録し、どう分析・改善につなげるか」

が重要になっていくのかもしれません。

2026年4月22日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (7) ダンボール箱をアルミホイルで再び

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


今回は、前回の

「RFIDファラデー ケージを作ってみよう (2) 安価なダンボール箱とサバイバルシートを試して見よう

 https://enjoy-rfid.blogspot.com/2026/03/rfid-2.html

にて使用したダンボール箱を「アルミ箔」にて試して見よう。という話しになります。


近所のフジスーパーのキッチン用品コーナーで買ってきたアルミホイルです。

これをダンボール箱に巻きます



この中にICタグを格納して、RFIDハンディリーダーで試してみました。


結果は、、、、、。

前回までの「アルミ蒸着シート」と「アルミ箔」の違いでしょうか。

アルミ箔でダンボール箱を包んだところ、1W出力でハンディのアンテナを2mmの近さに近づけても、ICタグは読み取れませんでした。

(もちろん、上部のアルミ蓋を開いて電波を照射すると読み取れました。)


「薄くてもアルミ板」であるアルミ箔は、電波遮断の効果が高そうです。


ICタグに対する電波遮断を、RFIDファラデーケージ シリーズの(1)から(6)をまとめると、

・広い範囲を、安上がりに、弱い電波では読み取らせないこと。<-アルミ蒸着シートで区切る

・RFID電波をしっかり遮断したい。<-比較的に高価になるがアルミ箔でくるむ

という使い分けをすると良さそうです。

ただ、試して気が付いたアルミ箔の欠点は、うっかり破いてしまいそうになることです。

破れた箇所をそのままにすると、電波が侵入して、遮断効果が薄れたりする可能性があります。

作業で破らないように気を使うという意味では、アルミ箔は使いにくかったです。

アルミ箔は、お客様の現場では嫌われる可能性があると思いました。


今回は以上です。

2026年4月15日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (6) アルミ蒸着シートとアルミホイルの違いを推測してみた

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


これまで、いくつか試して見ました。

「アルミ蒸着シート」と「アルミホイル」では違う様子です。

と、言うのは、

災害対策品のアルミ蒸着シートは10センチメートル程度で1W出力RFIDハンディを近づけると、ICタグを読み取ることができた。

アルミ蒸着シートは、まるで電波が通り抜けているような感じです。

排気ダクトのアルミホイルは近づけてもICタグの電波は遮断されていた。

見た目には、同じピカピカしたアルミニウムだけど、物としては違うのだろうか?

その作り方の違いを調べて見ました。


アルミ蒸着シート

アルミ蒸着シートは、熱して蒸発したアルミ噴霧の中でフィルムにくっつかせて作るようすです。

NISSHA様のホームページで紹介されてます。

 https://connect.nissha.com/nii/aluminium_deposition_technology/ 

フィルムにくっついたアルミ噴霧は、どれくらいの厚さになるのだろう?

日東分析センター様が紹介しています。

 https://www.natc.co.jp/result/r0960214/ 


「蒸着アルミ層」と、とっても薄いのですね。「厚み:約50nm」と書いてあります。
噴霧されたアルミの小さな小さな「粒」がくっついているのですね。


アルミ箔

アルミ箔は、アルミニウムの塊を引き延ばして作るみたいです。

東洋アルミエコープロダクツ様が紹介しています。
 https://www.toyoalumi-ekco.jp/sunfoil/features/ 


これを見て、以前から思っていた、別の疑問が解消されました。
キッチン用のアルミホイルを見ると、ピカピカした面と鈍く光る面があります。
きっと、ピカピカ面には何かが塗ってあるのだろう、と思っていたのですが違うそうです。
引き延ばす時に2枚重ねて引き延ばすので、アルミホイルが重なった面がピカピカになるそうです。驚き!
と言うことで、アルミホイルは、薄いけど「アルミ板」なのですね。

RFID電波に対する違い

RFID電波に対する挙動の違いは「粒と粒の間の間隔」と「厚み」かな、と推測しています。
アルミホイルはアルミの塊を引き延ばした物なので100%のアルミ。薄いけど「アルミの板」なので電波は漏れにくい。
アルミ蒸着シートは、シートにアルミ噴霧がくっついているので、電子顕微鏡で見ないと分からないくらいの薄さ。
霧のつぶと、となりの霧のつぶには間隔がありそうだ、電波にとっては隙間なのだろうな、だからRFID電波が漏れていたのか!
と、思いました。
アルミ蒸着シートは2枚重ねにしてRFID電波を遮断できる効果が高まるのは、
シートにくっついた「粒」を通り抜ける確率が低くなる仕組みかな、と推測しています。

RFIDファラデーケージ実験は、アルミホイル(薄くてもアルミ板)にて継続してみようと思います。

今回は以上です。

2026年4月8日水曜日

棚卸しパッケージにてWindows10と11のBluetooth SPPが便利になった件

ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

PCとRFIDリーダーを管理するAndroidデバイスはBluetoothにてデータ通信が接続可能なので便利です。
もし、御社がWi-Fi接続する機器に対して制約が厳しい場合でも、Bluetooth接続は許可されるケースがあると思われます。
ITセキュリティが厳しくてもBluetooth接続データ通信である
BluetoothのSPPプロファイル(シリアルポート プロファイル)は許可されると希望しています。

2026年現在はWindows11にて、Windows標準機能としてBluetoothでSPPが選択でるので、
今回はBluetooth昔ばなしになります。
現在と昔の使いかたを比べて見てください。

2026年現在


Android端末である管理スマホとRFIDリーダーはBluetooth接続するパターンが多いです。
このBleutooth接続は問題なく接続可能です。
問題は、管理スマホとPCのBluetooth接続です。
Windows7にては、Windows標準機能では接続が不可能でした。

Windows10、Windows11の場合は簡単です。
まず普通にペアリングします。(*1)

次に、少し手間ですが、先にハンディでMANICA EXCEL TOOLアプリを開いてください。
MANICA EXCEL TOOLアプリをBluetooth接続を選択してインストールすると、
MANICA EXCEL TOOLアプリは管理スマホのBluetoothを開きます。
この状態で、PCのBluetoothプロパティ画面を開いてください。SPPが選択できます。

次にPCのマニカ エクセルツールの設定画面を開いて、SPPのCOM番号を選択します。
すると、PCとAndroidスマホが接続されます。

これで、マニカ エクセルツールが使用可能になりました。
Windows10から出来るようになって、Windows11も継続して可能です。続いて欲しいものです。
とは言え、もしも、Windows標準機能が使えなくなっても大丈夫です。
弊社は対策済みなので、ご安心ください。(*2)


昔のWindows7の時代


こんな普通のことを何故、わざわざ記事にするの?
と感じる賢明にして、ITに詳しいかたが疑問に思うのは当然のことです。
理由はWindows7の時代は、標準機能では使い物になるSPP接続が不可能だったからです。

これは、弊社だけではなく、色々な会社が問題に対処するために、
Windows7に追加インストールするソフトウェアを製造していました。
Windows7の時代は、USB BluetoothアダプタがBluetoothスタックのソフトウェアとバンドルで販売されていました。
このバンドルソフトウェアはWindows7にてSPPでBluetooth接続するために必須でした。
例えばBT-Micro4-hというUSB Bluetoothアダプタにバンドルされるソフトウェアをインストールすると、
そのソフトウェアの中からSPP接続ができました。

Windows7にてはBT-Micro4-hの場合は、
まずバンドルソフトウェアをバンドルされているCD-ROMからインストールします。


そして、このソフトにてハンディを選択してSPPで接続する旨を設定します。


そして、COMポート番号を設定します。

これでRFIDハンディとPCがSPPにて接続されました。

と、言う感じでWindows7の時代は、マニカ エクセルツールを使うためにはUSB Bluetoothアダプタが必要でした。
2026年現在は不要です。
2026年現在は、Windows11標準のBluetooth機能にてAndroid管理スマホとPCがSPPでBluetooth接続し、
マニカ エクセルツールを使うことができます。

今回は以上です。

*1:
もし、つなぎたいAndroidスマホがPCのBluetooth画面に一覧で見れない場合は、
Androidスマホ側でBluetooth検索を行ってみてください。
PCにも見れるようになる傾向が高いです。

*2:
「鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス」的な発想をする社員がいます。
SPP接続を可能にするハードウェアも提供可能です。
下記の記事をご覧ください。

Bluetooth問題をなんとかする
 https://enjoy-rfid.blogspot.com/2020/04/bluetooth.html 



2026年4月1日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (5) ファラデーケージの中から外のRFID ICタグを読んで見た②

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


前回はファラデーケージ(改)の中から外のICタグ読取を試しました。

今回は種類を変えたファラデーケージの中から、外のICタグの読み取りを試したいと思います。

ファラデーケージというよりも、金属製のジャケットのような感じになります。


ダクトホースです。皆さんのキッチンにもある排気用のアレです。

直径は200mmくらいが、SP1を格納するのに少しゆとりがありそうです。

それと、触った感じは、アルミの厚さが、蒸着に比べると厚そうです。

何といっても、キッチンで熱い空気を通すことを想定しているので、それなりの厚みな様子です。

長さは33cmくらいにしました。

この中からSP1リーダーの出力1Wで5秒照射で5mの距離からICタグを読めました。

このRFIDファラデーケージが無い状態と大差無い読み取り距離です。


大きな違いは、電波の範囲が制約されたことです。

それはSP1を、ケージに格納しないで電波照射したときは、アンテナの隣でICタグを読めたのですが、

このようにSP1リーダーをケージに入れると、

アンテナの隣のICタグが読取れなくなりました。

おそらく、サバイバルシートに比べると電波遮断の効果が強そうです。

と、アンテナの隣への制約が発生したのではないでしょうか。

以前のサバイバルシートは電波が漏れていた雰囲気がありますが、ダクトホースは電波を漏らさないほどの厚みがある様子です。


現場で、読み取り範囲を手軽に狭めたい。という目的ならば、ダクトホースは試して見る価値はあると思われます。

現場の物品配置に依存はするのですが、

「ダクトホース + 電波出力調整」という手順でハンディの読み取り範囲を、手軽に調整できそうです。


今回は以上です。

2026年3月31日火曜日

ESP32でCSIをみる

ESP32では公式SDKを使ってCSIを観察することができます。

CSI(チャネル状態情報)とは、Wi-Fi通信における送信機から受信機へ電波が伝わる際の「歪み」や「変化」を細かく記録したデータのことです。
Wi-Fi(OFDM方式)では、一つのチャンネルをさらに細かい周波数帯(サブキャリア)に分割してデータを運んでいます。CSIは、このサブキャリア一本一本が、壁や障害物によってどのように減衰し、位相(タイミング)がずれたかを複素数データとして保持しています。

https://github.com/espressif/esp-csi
ここでEspressif社によるCSIツールのサンプルコードがみれます。 実際に動かすと以下のようにデータが流れてきます。

主なデータとしてrssiMACアドレス使用しているWi-Fiチャンネルマイコン内部のタイムスタンプ、そして核心となるIQデータがあります。
IQデータから計算した各サブキャリアの振幅と位相の変化をみて、ひとやものの動きがあったかどうかなど推定することができます。

  • 振幅:大きな動きで変化する
  • 位相:微小な動きでも変化する

位相データの性質を利用することで、呼吸や心拍といった周期的な動きを観察できるようです。


リアルタイムデータのプロット

振幅のデータをリアルタイムでプロットしてみました。

横軸はサブキャリアです。

動体検知への応用

周期的な動きを検知するプログラムをAIに書いてもらいました。処理はエッジで完結しています。

Top-KPercentileという手法を組み合わせて、特に振幅が変化したいくつかのサブキャリアだけに着目するようにすると、うまく検知できるようになりました。


espressif/esp-csiを利用するうえでの注意

今回はexamples/get-startedのcsi_recvとcsi_sendのを利用しました。
ESP32に書き込むまでの手順は同じ階層のcsi_recv_router配下にあるので注意が必要です。
またESP32-C5のWiFi6と5Ghzを利用するにはrecv側のファームでマクロの定義を少し変更したり、send側とチャンネルを合わせたりする必要があります。

2026年3月27日金曜日

おうちでユニクロタグやってみた話-おやつポイントで運動不足解消


最近ちょっと遊びで、 家でRFID使って遊んでます。 いわゆるユニクロタグです。

今回やろうと思ったのは、 「運動不足どうにかしたいな」っていうやつです。 ついでに、ダイエット的な管理もできたらいいかなと。

…まあ、建前はそんな感じで、
本当はちょっとした実験です。

どうせなら子どもと一緒にやろうと思って、 スマホだけでいけるマニカモバイルにしました。 PC立ち上げる必要ないので手軽です。

やってることはすごく単純で、

運動したらポイントつく
おやつ食べたらポイント減る

それだけです。

子どもが帰ってくる前に設定しておこうかとも思ったんですが、 一緒に作ったほうがいいかなと思って。

「こんなことやろうと思ってるんだけど…」
「どうやってやろうかなぁ…」

と私が考えている間に、 あれもこれもと、あっという間に作ってくれました。

トレーニングメニューとおやつポイント

こういう感じ、好きです。

私はついAIで仕上げようとしちゃうんですが、 子どものほうが早かったです。

大人って、新しいことやるとき
「ちゃんとやらないと」
ってなりがちじゃないですか。

でも子どもには、そういう前提がないんですよね。 完全に遊びです。

未完成さにも魅力があって、 楽しさがあります。

もし最初から完成形を出して
「こうやるんだよ」ってやってたら、
たぶん興味示さなかったと思います。

自分で考えるから楽しいんでしょうね。

で、実際の運用なんですけど、

貸出機能でポイントGET、
返却機能でおやつ消費。

とりあえず
スクワットと腕立てやってみました。

2ポイントGET。
ミニチョコ1個分です。

誰のポイントか分かるように、
棚で管理します。


使える機能はとりあえず使っていく感じです。

こうしてポイント登録している間にも、
子どもはめちゃくちゃやる。

なんか無駄に筋トレしてる。

やっぱり
「おやつがかかってる」と違いますね。

「これ何のタグ?」ってなると、
返却のとき困るので、
ここは普通に手書きで管理。

数日間運用してみました。

RFID=「効率化目的」を家で活用しようとすると、
ちょっと違いますね。

正直、準備のほうが手間に感じます。
(子どもは全く気にしてませんでしたが)

ただ、

スチーム教育として見ると、
かなりいいなと感じました。

結果的には、満足してます。

これ、学校とかでやったら すごくいいんじゃないかと思いました。

2人分だとあまり実感なかったんですが、 30人分とかになったら 一気に便利になりそうです。

またなんか思いついたらやります。

2026年3月25日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (4) ファラデーケージの中から外のRFID ICタグを読んで見た①

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


前回はファラデーケージの中にはICタグを入れて、ケージの外から読み取りを試しました。

今回は改修したケージの中から、外のICタグの読み取りを試したいと思います。


アパート敷地内の階段の上に配置します。



3つ並べます。


読み取りは、道向かいから試して見ます。(道は、だいたい5mくらいが一般的ですね。)


SP1をむき出しで普通に読み取りを試すと、5mの距離で4秒以内の電波照射で3つのICタグを読み取れます。


こんどは、RFIDファラデーケージ(改)の中のSP1リーダーから読み取りを試すと、


なかなか読み取れません。

5mでは、1W出力で試しても、だめです。

かといって近づいて、50cmくらいの距離で試すと、真ん中のICタグの場所で3つとも読み取れる場合があります。

挙動が安定しませんね。


電波出力を半分(約250mW)に抑えると、50cmくらいの場所で直線的にまっすぐな場所のICタグが読取れます。

電波照射を5秒以上の期間で続けると、となりのICタグが読める場合もチラホラあります。

今回使用したファラデーケージは、高さ35cm、幅13cm、奥行48cmです。


今回は以上です。


2026年3月18日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (3) ファラデーケージの中から外のRFID ICタグを読んで見る準備

 ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


前回はファラデーケージの中にはICタグを入れて、ケージの外から読み取りを試しました。

今回は改修したケージの中から、外のICタグの読み取りを試したいと思います。


前回で作成したファラデーケージを、「中から外のICタグを読み取る」仕様に改造します。

箱の6面のうち、1面を電波が通る改造です。

始めに、追加で1枚のサバイバルシートで包みました。


そして、下の図のように箱の1面からはサバイバルシートを除去しました。

開口部は 10cm x 30cmのサイズです。

ダンボールは電波を通すので、ハンディの電波は、この面から照射されるはずです。


前回はICタグを入れた入り口は改修しません。ここからRFIDリーダーをケージの中に入れます。



これで電波は、ひとつの面からだけで照射されることを期待します。


次にICタグの置き方です。

安価に調達できるシューズケースを使って、ICタグの向きが固定できるようにします。


素材は「ポリプロピレン」なので、電波的には影響は低いと思われます。

ICタグはセロテープで貼り付けて、3つ用意します。

ICタグの電子IDは

・000000000000000000000226 (印字はRF-UHF-226)

・000000000000000000000227 (印字はRF-UHF-227)

・000000000000000000000228 (印字はRF-UHF-228)

です。



準備ができました。

これを並べて、読み取りを試します。


読み取りの距離を測るためのメジャーは、非金属のメジャーを使うことにします。

このメジャーは非金属なので、電波に対する影響も少ないと思われます。

今回は以上です。


2026年3月11日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (2) 安価なダンボール箱とサバイバルシートを試して見よう

ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。


RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思います。 


使う素材は安価のものが望ましいです。なので、広い面積の割に、価格が100円~200円程度の、いわゆるサバイバルシートを使います。



サイズは、137cm X 213cm なので、十分に大きいです。

素材は、「アルミ蒸着ポリエステル製」なので、アルミの層はとても薄くなります。


ダンボール箱をサバイバルシートで包むことにします。













ダンボール箱は、最近通販した際に使われていたダンボール箱がありました。
サイズ的にもSP1リーダーを入れるのにちょうど良さそうだったので、このダンボール箱を使うことにします。













ダンボール箱を包むと、左側の面は1層になるのですが、サバイバルシートは長いので、反対の面は折りたたんでモコモコの2層になります。




物を出し入れするために、上の面はくり抜いて、サバイバルシートにも穴が開いています。












中に入れるICタグは、100円ショップで調達したペンケースにICタグをセロテープで貼り付けます。

こうすれば、ICタグを箱の中に入れた時にICタグの向きを固定することが可能です。

ICタグは非金属物用の一般的なタグ、アンテナサイズは 70mm X 17mm です。
















中に入れると左図のようになるので、右図のように開口部はアルミシートでふさぎます。

このRFIDファラデーケージを使って、どのように電波遮断されるか試して見ます。

使うリーダーはデンソーウェーブ社のSP1と弊社のMANICA EXCEL TOOLアプリです。電波出力は1Wにて行います。

























MANICA EXCEL TOOLアプリを使えば、読み取ったICタグの電子IDを画面に表示するし、電波出力も調整できるので、

このような読み取りテストで重宝します。


【サバイバルシートが1層の面の読み取り】























1層の面です。1W出力で50cmの間隔を取って5秒間の連続照射すると4秒目あたりで読み取りました。

50cm以上の距離では5秒間の照射をしても読み取れません。


【2層の面の読み取り】


2層の面です。50cmで5秒でも読み取れない。ハンディのアンテナを2層面にピタリと近づけても5秒間の照射をしても読み取れません。
(ちからを込めてハンディのアンテナ面を押し付けたわけではありません。ふんわりピタリと近づけました。)

この2層は少し皺もあるし間隔も2センチくらいは空いている。これが作用していると推測されます。

なので、試してみました。余っていた切れ端のサバイバルシートを1層の面にかぶせます。

















すると、50cmで5秒でも読み取れなくなりました。安価で薄い「アルミ蒸着ポリエステル」のシートも間に少しの空間を持たせて2層にすると、電波遮断効果は良い感じです。

これは、現場で電波遮断する必要が生じたい際は、安価なサバイバルシートを2枚重ねすると役立ちそうです!


次の回は、逆の方法でファラデーケージを使ってみます。

逆というのは、SP1リーダーをファラデーケージに格納して、ファラデーケージに穴をあけて、狭い範囲の読み取りに使えるか。

という視点での実験のようなことを実施したいと思います。


今回は以上です。


【ご参考です】

RFIDシステムにては、電波を遮断することは皆さま共通の課題としてあります。

弊社にても社員で実験試行錯誤して、お客様の役に立つべく情報公開しています。

 塗料のシールド効果を実験してみた

 https://enjoy-rfid.blogspot.com/2022/01/blog-post.html 

もご覧ください。