2026年4月22日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (7) ダンボール箱をアルミホイルで再び

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


今回は、前回の

「RFIDファラデー ケージを作ってみよう (2) 安価なダンボール箱とサバイバルシートを試して見よう

 https://enjoy-rfid.blogspot.com/2026/03/rfid-2.html

にて使用したダンボール箱を「アルミ箔」にて試して見よう。という話しになります。


近所のフジスーパーのキッチン用品コーナーで買ってきたアルミホイルです。

これをダンボール箱に巻きます



この中にICタグを格納して、RFIDハンディリーダーで試してみました。


結果は、、、、、。

前回までの「アルミ蒸着シート」と「アルミ箔」の違いでしょうか。

アルミ箔でダンボール箱を包んだところ、1W出力でハンディのアンテナを2mmの近さに近づけても、ICタグは読み取れませんでした。

(もちろん、上部のアルミ蓋を開いて電波を照射すると読み取れました。)


「薄くてもアルミ板」であるアルミ箔は、電波遮断の効果が高そうです。


ICタグに対する電波遮断を、RFIDファラデーケージ シリーズの(1)から(6)をまとめると、

・広い範囲を、安上がりに、弱い電波では読み取らせないこと。<-アルミ蒸着シートで区切る

・RFID電波をしっかり遮断したい。<-比較的に高価になるがアルミ箔でくるむ

という使い分けをすると良さそうです。

ただ、試して気が付いたアルミ箔の欠点は、うっかり破いてしまいそうになることです。

破れた箇所をそのままにすると、電波が侵入して、遮断効果が薄れたりする可能性があります。

作業で破らないように気を使うという意味では、アルミ箔は使いにくかったです。

アルミ箔は、お客様の現場では嫌われる可能性があると思いました。


今回は以上です。

2026年4月15日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (6) アルミ蒸着シートとアルミホイルの違いを推測してみた

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


これまで、いくつか試して見ました。

「アルミ蒸着シート」と「アルミホイル」では違う様子です。

と、言うのは、

災害対策品のアルミ蒸着シートは10センチメートル程度で1W出力RFIDハンディを近づけると、ICタグを読み取ることができた。

アルミ蒸着シートは、まるで電波が通り抜けているような感じです。

排気ダクトのアルミホイルは近づけてもICタグの電波は遮断されていた。

見た目には、同じピカピカしたアルミニウムだけど、物としては違うのだろうか?

その作り方の違いを調べて見ました。


アルミ蒸着シート

アルミ蒸着シートは、熱して蒸発したアルミ噴霧の中でフィルムにくっつかせて作るようすです。

NISSHA様のホームページで紹介されてます。

 https://connect.nissha.com/nii/aluminium_deposition_technology/ 

フィルムにくっついたアルミ噴霧は、どれくらいの厚さになるのだろう?

日東分析センター様が紹介しています。

 https://www.natc.co.jp/result/r0960214/ 


「蒸着アルミ層」と、とっても薄いのですね。「厚み:約50nm」と書いてあります。
噴霧されたアルミの小さな小さな「粒」がくっついているのですね。


アルミ箔

アルミ箔は、アルミニウムの塊を引き延ばして作るみたいです。

東洋アルミエコープロダクツ様が紹介しています。
 https://www.toyoalumi-ekco.jp/sunfoil/features/ 


これを見て、以前から思っていた、別の疑問が解消されました。
キッチン用のアルミホイルを見ると、ピカピカした面と鈍く光る面があります。
きっと、ピカピカ面には何かが塗ってあるのだろう、と思っていたのですが違うそうです。
引き延ばす時に2枚重ねて引き延ばすので、アルミホイルが重なった面がピカピカになるそうです。驚き!
と言うことで、アルミホイルは、薄いけど「アルミ板」なのですね。

RFID電波に対する違い

RFID電波に対する挙動の違いは「粒と粒の間の間隔」と「厚み」かな、と推測しています。
アルミホイルはアルミの塊を引き延ばした物なので100%のアルミ。薄いけど「アルミの板」なので電波は漏れにくい。
アルミ蒸着シートは、シートにアルミ噴霧がくっついているので、電子顕微鏡で見ないと分からないくらいの薄さ。
霧のつぶと、となりの霧のつぶには間隔がありそうだ、電波にとっては隙間なのだろうな、だからRFID電波が漏れていたのか!
と、思いました。
アルミ蒸着シートは2枚重ねにしてRFID電波を遮断できる効果が高まるのは、
シートにくっついた「粒」を通り抜ける確率が低くなる仕組みかな、と推測しています。

RFIDファラデーケージ実験は、アルミホイル(薄くてもアルミ板)にて継続してみようと思います。

今回は以上です。

2026年4月8日水曜日

棚卸しパッケージにてWindows10と11のBluetooth SPPが便利になった件

ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

PCとRFIDリーダーを管理するAndroidデバイスはBluetoothにてデータ通信が接続可能なので便利です。
もし、御社がWi-Fi接続する機器に対して制約が厳しい場合でも、Bluetooth接続は許可されるケースがあると思われます。
ITセキュリティが厳しくてもBluetooth接続データ通信である
BluetoothのSPPプロファイル(シリアルポート プロファイル)は許可されると希望しています。

2026年現在はWindows11にて、Windows標準機能としてBluetoothでSPPが選択でるので、
今回はBluetooth昔ばなしになります。
現在と昔の使いかたを比べて見てください。

2026年現在


Android端末である管理スマホとRFIDリーダーはBluetooth接続するパターンが多いです。
このBleutooth接続は問題なく接続可能です。
問題は、管理スマホとPCのBluetooth接続です。
Windows7にては、Windows標準機能では接続が不可能でした。

Windows10、Windows11の場合は簡単です。
まず普通にペアリングします。(*1)

次に、少し手間ですが、先にハンディでMANICA EXCEL TOOLアプリを開いてください。
MANICA EXCEL TOOLアプリをBluetooth接続を選択してインストールすると、
MANICA EXCEL TOOLアプリは管理スマホのBluetoothを開きます。
この状態で、PCのBluetoothプロパティ画面を開いてください。SPPが選択できます。

次にPCのマニカ エクセルツールの設定画面を開いて、SPPのCOM番号を選択します。
すると、PCとAndroidスマホが接続されます。

これで、マニカ エクセルツールが使用可能になりました。
Windows10から出来るようになって、Windows11も継続して可能です。続いて欲しいものです。
とは言え、もしも、Windows標準機能が使えなくなっても大丈夫です。
弊社は対策済みなので、ご安心ください。(*2)


昔のWindows7の時代


こんな普通のことを何故、わざわざ記事にするの?
と感じる賢明にして、ITに詳しいかたが疑問に思うのは当然のことです。
理由はWindows7の時代は、標準機能では使い物になるSPP接続が不可能だったからです。

これは、弊社だけではなく、色々な会社が問題に対処するために、
Windows7に追加インストールするソフトウェアを製造していました。
Windows7の時代は、USB BluetoothアダプタがBluetoothスタックのソフトウェアとバンドルで販売されていました。
このバンドルソフトウェアはWindows7にてSPPでBluetooth接続するために必須でした。
例えばBT-Micro4-hというUSB Bluetoothアダプタにバンドルされるソフトウェアをインストールすると、
そのソフトウェアの中からSPP接続ができました。

Windows7にてはBT-Micro4-hの場合は、
まずバンドルソフトウェアをバンドルされているCD-ROMからインストールします。


そして、このソフトにてハンディを選択してSPPで接続する旨を設定します。


そして、COMポート番号を設定します。

これでRFIDハンディとPCがSPPにて接続されました。

と、言う感じでWindows7の時代は、マニカ エクセルツールを使うためにはUSB Bluetoothアダプタが必要でした。
2026年現在は不要です。
2026年現在は、Windows11標準のBluetooth機能にてAndroid管理スマホとPCがSPPでBluetooth接続し、
マニカ エクセルツールを使うことができます。

今回は以上です。

*1:
もし、つなぎたいAndroidスマホがPCのBluetooth画面に一覧で見れない場合は、
Androidスマホ側でBluetooth検索を行ってみてください。
PCにも見れるようになる傾向が高いです。

*2:
「鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス」的な発想をする社員がいます。
SPP接続を可能にするハードウェアも提供可能です。
下記の記事をご覧ください。

Bluetooth問題をなんとかする
 https://enjoy-rfid.blogspot.com/2020/04/bluetooth.html 



2026年4月1日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (5) ファラデーケージの中から外のRFID ICタグを読んで見た②

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


前回はファラデーケージ(改)の中から外のICタグ読取を試しました。

今回は種類を変えたファラデーケージの中から、外のICタグの読み取りを試したいと思います。

ファラデーケージというよりも、金属製のジャケットのような感じになります。


ダクトホースです。皆さんのキッチンにもある排気用のアレです。

直径は200mmくらいが、SP1を格納するのに少しゆとりがありそうです。

それと、触った感じは、アルミの厚さが、蒸着に比べると厚そうです。

何といっても、キッチンで熱い空気を通すことを想定しているので、それなりの厚みな様子です。

長さは33cmくらいにしました。

この中からSP1リーダーの出力1Wで5秒照射で5mの距離からICタグを読めました。

このRFIDファラデーケージが無い状態と大差無い読み取り距離です。


大きな違いは、電波の範囲が制約されたことです。

それはSP1を、ケージに格納しないで電波照射したときは、アンテナの隣でICタグを読めたのですが、

このようにSP1リーダーをケージに入れると、

アンテナの隣のICタグが読取れなくなりました。

おそらく、サバイバルシートに比べると電波遮断の効果が強そうです。

と、アンテナの隣への制約が発生したのではないでしょうか。

以前のサバイバルシートは電波が漏れていた雰囲気がありますが、ダクトホースは電波を漏らさないほどの厚みがある様子です。


現場で、読み取り範囲を手軽に狭めたい。という目的ならば、ダクトホースは試して見る価値はあると思われます。

現場の物品配置に依存はするのですが、

「ダクトホース + 電波出力調整」という手順でハンディの読み取り範囲を、手軽に調整できそうです。


今回は以上です。

2026年3月31日火曜日

ESP32でCSIをみる

ESP32では公式SDKを使ってCSIを観察することができます。

CSI(チャネル状態情報)とは、Wi-Fi通信における送信機から受信機へ電波が伝わる際の「歪み」や「変化」を細かく記録したデータのことです。
Wi-Fi(OFDM方式)では、一つのチャンネルをさらに細かい周波数帯(サブキャリア)に分割してデータを運んでいます。CSIは、このサブキャリア一本一本が、壁や障害物によってどのように減衰し、位相(タイミング)がずれたかを複素数データとして保持しています。

https://github.com/espressif/esp-csi
ここでEspressif社によるCSIツールのサンプルコードがみれます。 実際に動かすと以下のようにデータが流れてきます。

主なデータとしてrssiMACアドレス使用しているWi-Fiチャンネルマイコン内部のタイムスタンプ、そして核心となるIQデータがあります。
IQデータから計算した各サブキャリアの振幅と位相の変化をみて、ひとやものの動きがあったかどうかなど推定することができます。

  • 振幅:大きな動きで変化する
  • 位相:微小な動きでも変化する

位相データの性質を利用することで、呼吸や心拍といった周期的な動きを観察できるようです。


リアルタイムデータのプロット

振幅のデータをリアルタイムでプロットしてみました。

横軸はサブキャリアです。

動体検知への応用

周期的な動きを検知するプログラムをAIに書いてもらいました。処理はエッジで完結しています。

Top-KPercentileという手法を組み合わせて、特に振幅が変化したいくつかのサブキャリアだけに着目するようにすると、うまく検知できるようになりました。


espressif/esp-csiを利用するうえでの注意

今回はexamples/get-startedのcsi_recvとcsi_sendのを利用しました。
ESP32に書き込むまでの手順は同じ階層のcsi_recv_router配下にあるので注意が必要です。
またESP32-C5のWiFi6と5Ghzを利用するにはrecv側のファームでマクロの定義を少し変更したり、send側とチャンネルを合わせたりする必要があります。

2026年3月27日金曜日

おうちでユニクロタグやってみた話-おやつポイントで運動不足解消


最近ちょっと遊びで、 家でRFID使って遊んでます。 いわゆるユニクロタグです。

今回やろうと思ったのは、 「運動不足どうにかしたいな」っていうやつです。 ついでに、ダイエット的な管理もできたらいいかなと。

…まあ、建前はそんな感じで、
本当はちょっとした実験です。

どうせなら子どもと一緒にやろうと思って、 スマホだけでいけるマニカモバイルにしました。 PC立ち上げる必要ないので手軽です。

やってることはすごく単純で、

運動したらポイントつく
おやつ食べたらポイント減る

それだけです。

子どもが帰ってくる前に設定しておこうかとも思ったんですが、 一緒に作ったほうがいいかなと思って。

「こんなことやろうと思ってるんだけど…」
「どうやってやろうかなぁ…」

と私が考えている間に、 あれもこれもと、あっという間に作ってくれました。

トレーニングメニューとおやつポイント

こういう感じ、好きです。

私はついAIで仕上げようとしちゃうんですが、 子どものほうが早かったです。

大人って、新しいことやるとき
「ちゃんとやらないと」
ってなりがちじゃないですか。

でも子どもには、そういう前提がないんですよね。 完全に遊びです。

未完成さにも魅力があって、 楽しさがあります。

もし最初から完成形を出して
「こうやるんだよ」ってやってたら、
たぶん興味示さなかったと思います。

自分で考えるから楽しいんでしょうね。

で、実際の運用なんですけど、

貸出機能でポイントGET、
返却機能でおやつ消費。

とりあえず
スクワットと腕立てやってみました。

2ポイントGET。
ミニチョコ1個分です。

誰のポイントか分かるように、
棚で管理します。


使える機能はとりあえず使っていく感じです。

こうしてポイント登録している間にも、
子どもはめちゃくちゃやる。

なんか無駄に筋トレしてる。

やっぱり
「おやつがかかってる」と違いますね。

「これ何のタグ?」ってなると、
返却のとき困るので、
ここは普通に手書きで管理。

数日間運用してみました。

RFID=「効率化目的」を家で活用しようとすると、
ちょっと違いますね。

正直、準備のほうが手間に感じます。
(子どもは全く気にしてませんでしたが)

ただ、

スチーム教育として見ると、
かなりいいなと感じました。

結果的には、満足してます。

これ、学校とかでやったら すごくいいんじゃないかと思いました。

2人分だとあまり実感なかったんですが、 30人分とかになったら 一気に便利になりそうです。

またなんか思いついたらやります。

2026年3月25日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (4) ファラデーケージの中から外のRFID ICタグを読んで見た①

  ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思ってファラデーケージのシリーズです。


前回はファラデーケージの中にはICタグを入れて、ケージの外から読み取りを試しました。

今回は改修したケージの中から、外のICタグの読み取りを試したいと思います。


アパート敷地内の階段の上に配置します。



3つ並べます。


読み取りは、道向かいから試して見ます。(道は、だいたい5mくらいが一般的ですね。)


SP1をむき出しで普通に読み取りを試すと、5mの距離で4秒以内の電波照射で3つのICタグを読み取れます。


こんどは、RFIDファラデーケージ(改)の中のSP1リーダーから読み取りを試すと、


なかなか読み取れません。

5mでは、1W出力で試しても、だめです。

かといって近づいて、50cmくらいの距離で試すと、真ん中のICタグの場所で3つとも読み取れる場合があります。

挙動が安定しませんね。


電波出力を半分(約250mW)に抑えると、50cmくらいの場所で直線的にまっすぐな場所のICタグが読取れます。

電波照射を5秒以上の期間で続けると、となりのICタグが読める場合もチラホラあります。

今回使用したファラデーケージは、高さ35cm、幅13cm、奥行48cmです。


今回は以上です。