2020年5月25日月曜日

ドライアイスのタグ読み取り実験

エンドユーザーよりドライアイスを通過してタグが読み取れるのか、との問い合わせがあり、ドライアイスでタグ読み取りを実験してみました。
1.5Kg、厚さ3cmのドライアイス2枚を用意し、2枚のドライアイスにタグをはさんで読み取りを行いました。



使用したリーダーとタグ
・AT880
・SMARTRAC TEMPERATURE DOGBONE ※温度測定で使用
・ALN-9654(Gタグ)

最初にセンサータグをビニール袋に入れ、ドライアイスではさんだところ、直ぐに読み取り不能になりました。(常温に数秒おくと復活)
梱包材にくるんで、読み取り、温度を測定すると、限界の-40℃以下になるまで、2、3分時間が稼げるので、この方法で測定することにしました。



Gタグを梱包材に包み、そのままで、読み取り距離を測定すると、240cm でした。
(電波強度は1)
次にドライアイスではさみ、新聞紙などで包んで、数回、測定すると、170~180cmになりました。
25~30%ぐらい距離が短くなり、この時点では影響があると思いましたが、ドライアイスの保存方法を調べたところ、空気に触れると空気中の水分が付着するとのことでしたので、実験をやり直すことにしました。

ドライアイスを包む新聞紙(ドライアイス購入時に包んであった新聞紙)を新しい物に交換し、ドライアイス表面をタオルでこすってから、すばやく、しっかりと包みました。
(実験当初は手際が悪く、時間も気になったので、ゆるく包んでいました)




再実験では、170cmぐらいから読み取りを始め、徐々に距離を伸ばしていくと、ドライアイス無しの場合と同じ240cmに到達しました。

【実験結果】
厚さ3cmのドライアイスでの読み取り実験では、影響ありませんでした。
ただし、空気中の水分が冷却され、ドライアイス表面などに水、氷(霜)が付着するので、それが読み取りに影響すると思われます。


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