今回使ったもの
- Impinj xSpan
- Impinj Speedway Connect (v2.8.0 トライアル版)
セットアップ
前回同様まずはxSpanのFirmwareを最新にアップグレードし、そのあとにConnectをセットアップしました。
Directionモード
xSpanの場合、Reader ProfileでDirectionが選択可能です。Directionを選択すると、Direction Configurationが設定可能となります。
今回はタグがリーダのField of Viewから抜けて10秒後に通知するようにしてみます。そのために下記のように設定しました。
Tag Age Interval: 10 secs
Send Entry Reports: false
Send Exit Report: true
たとえば、環境によってタグがFOVをチラチラしている場合にはTag Age Intervalを長めにとってあげればよさそうです。タグがFOVに入った時に通知したい場合はSend Entry Reportsをtrueに設定すればよいです。
Filtering Software
上記とは別のパラメータにFiltering Softwareという項目があります。こちらはRead Windowの間に同じタグを読んだ場合はそのタグを読み飛ばすという設定のようです。ようです、というのは設定秒経過させてから読ませてみてもうまく通知されず、もう少し経ってからでないとタグの読取が通知されなかったためです。そのため、パラメータの理解が間違っているかもしれません。(あるいは実験の仕方が)
Read Window: 60 secsちなみに読取結果は下記のようなJSON形式(かKey-Value Pairs)で通知されます。
{
"reader_name": "Impinj RFID Reader",
"mac_address": "00:16:25:13:08:7B",
"tag_reads": [{
"epc": "30352E22B80E2C0800000008",
"type": "exit",
"tagPopulationStatus": "ok",
"firstSeenTime": "2019-11-15T12:17:59.323644Z",
"lastSeenTime": "2019-11-15T12:18:04.109023Z",
"firstSeenSector": 3,
"lastSeenSector": 3
}, {
"epc": "30352E22B80E2C0800000008",
"type": "exit",
"tagPopulationStatus": "ok",
"firstSeenTime": "2019-11-15T12:23:09.397258Z",
"lastSeenTime": "2019-11-15T12:23:18.743426Z",
"firstSeenSector": 3,
"lastSeenSector": 3
}]
}
HTTP POST
最後にこれはトライアル版特有なのかもしれませんが、一度POSTした内容を何回もPOSTしているようです。特有といったのはトライアル版には読取できるタグ枚数が500までという制限があるため、読んだタグを保持し続けているのかもしれません。
今回は10秒間隔でHTTP POSTするように設定しています。
Update Interval: 10 secs
すると、下記のように同じ内容のデータが10秒間隔で通知されてきます。
まとめとこれから
Speedway ConnectをxSpan上で動かしてみました。いくつかパラメータを設定することで、あるタグがいつからいつまでその場に留まったかを通知できることが分かりました。今回は試していませんが、認証機能も持っているため、直接クラウドと連携することも可能です。そういう意味でいわゆるIoTにおけるエッジコンピューティングを担う存在と言えます。今後はパラメータの理解を深め、面白い事例につなげていきたいと思います。




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