RFID のハンディリーダは便利なのですが、当然のことながらタグは読めてもタグの位置まではわかりません。GPS と連動すれば位置はわかりますが、どの棚の何段目みたいのはわかりません。そこでこれを AR を使ってうまいことできないだろうかということでやってみました。
利用するライブラリはスマホでも使えるように Google の ARCore を使用しました。ついでに開発を端折るためにサンプルプログラムの augmented_image を改修して試してみることにします。
ARCore は平面の検出などかなり高度なことができるライブラリで、その中でもマーカを認識する機能と、スマホの動きをトラッキングするモーショントラッキングの機能を使います。これを使うことで、マーカの認識と、マーカーとスマホの相対位置がわかるようになります。
マーカを柱など固定されたところに貼っておいて、そのマーカとの相対位置でタグの位置を識別することで、マーカから見てどの辺りにタグがあるのかがわかるようになります。マーカは移動しない固定された位置(壁など)に貼りますから、そこからの相対位置が分かればタグの絶対位置がわかるだろうというそういう都合のいい理論です。
利用するハンディはこちらです。
ブラスターにハンディのアタッチメントを付けたものです。画像認識にスマホのカメラを使いますので、必然的にこういうリーダしか使えないというのがこれにした理由でもあります。
仮想的な倉庫としてこんな感じ
一番左にマーカ、ダンボールの中にタグが入っていて、わかりやすいように 0001~0004の4桁をエンコードしてあります。
実際に動かしてみたのがこちら。ちなみにデモ用にリーダの出力はかなり抑えてあります。
ちょっとわかりづらいですが、タグを読み取ったところでIDの看板みたいのを表示しています。
これでマーカとの相対位置はわかりますのでタグの位置管理的なことが可能になりますね。
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