2025年10月3日金曜日

現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第5回:現場での棚卸し業務開始

現場での棚卸し業務

第5回:現場での棚卸し業務開始

リーダー操作のコツと注意点:ミスなく正確に棚卸しを進める現場手順

システム準備が整ったら、いよいよ現場での棚卸し業務の開始です。

1. 棚卸し作業の流れ(役割分担、実際の作業手順)

広範囲の読み取りで混乱しないよう、エリアごとに作業担当者と範囲を明確に割り当てます。リーダー担当者記録・PC担当者の2人体制も有効です。

2. RFIDリーダー操作時の注意点

  • 読み取り範囲の意識: RFIDは電波が透過・反射するため、リーダーの電波の向きを意識し、読み取りたいエリアに集中してスキャンします。

  • 保管場所設定の重要性: 読み取り前に場所情報を正しく設定することで、「どの場所で読み取ったか」をデータに付与できます。

💡 棚卸しパッケージのロケーション指定機能

ハヤト・インフォメーションの棚卸パッケージでは、棚卸し作業を開始する前にロケーション(場所)を指定できます。これにより、「この資産はマスタではA倉庫にあるはずだが、実際にはB倉庫で発見された」といった場所差異を正確に記録・突合でき、資産の所在管理を厳密に行うことができます

3. データ取り込み・作業結果の保存方法と安全管理

  • リアルタイム性の活用: 読み取り結果は即座にMANICA EXCEL TOOLに反映されます。現場でその場での確認・修正が可能です。

  • 作業結果の確実な保存: エリアの作業が完了するごとに、Excelファイルをバックアップ用フォルダなどに保存しましょう。

4. 障害時の対応フロー

想定外のトラブルに備え、対応フローを準備しておきます。特定のタグが読み取れない場合は、タグの取り付け位置を確認するか、バーコード併用タグの目視確認に切り替えるなどの手順を定めておきましょう。

5. 担当者向け教育・マニュアル作成のポイント

  • 教育の重点: 「操作ボタン」よりも、「読み取りのコツ(スキャン時の角度や距離)」に時間を割きましょう。

  • 操作動画、チェックリスト整備の勧め: リーダーの持ち方、スキャン方法を収録した1〜2分の操作動画や、作業前後のチェックリストを作成すると、教育効果が飛躍的に高まります。


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