恒例の「光る絵」体験会をひらきました。
RFID や LoRa の機器では、アンテナとの接続に同軸ケーブルがよく使われます。高周波に対応した同軸ケーブルは固いのが多かったり、引き回しするのに扱いが難しかったりします。そこで疑問なのが、ケーブルの損失を高めるような要因はどんなものだろうか?という問題です。
そこで、今回は実際に損失を測定して、どんな要因があるかを探っていきたいと思います。
使用するのはこちらの nanoVNA ちゃんです。1万円くらいなのに1GHzまで対応してたりしてなんとも便利な測定器です。この状態で校正済にしてます。表示は 920MHz がセンターで、 917.5MHz から 922.5MHz までの表示にしてます。
測定に使用するケーブルはこちらの LoRa 機器に付属してた 60cm のケーブルです。
まずは接続して、何もしてないときの損失を測定します。
本連載は、「棚卸しの工数を減らしたい」「在庫管理のミスをなくしたい」とお考えの現場担当者・管理者様向けに、新しい技術であるRFID(Radio Frequency Identification)を導入し、運用を成功させるまでの具体的なステップを全7回で解説します。
理論だけでなく、実際の現場で「失敗しない」ためのノウハウを凝縮しています。ぜひ最初から順にお読みいただき、貴社のRFID導入計画にお役立てください。
| 検討フェーズ | 記事タイトル | 記事リンク |
| 【導入準備】 | 第1回:導入前の準備と現状把握 → 成功の鍵は「現状分析」にあり。工数、ミス率、コストなど、導入前の現状を徹底的に見える化する方法。 | 記事を読む |
| 第2回:RFIDタグの選定と取り付け・エンコード準備 → 読み取り精度を左右するタグの選び方、失敗しやすい取り付け位置、エンコード(ID付与)の具体的な手順を解説。 | 記事を読む | |
| 【機器選定】 | 第3回:RFIDリーダーの選定と現場デモによる効果検証 → ハンディ型?固定型?貴社に最適なリーダーの選び方と、導入前に必ず行うべき「現場デモ」での検証ポイント。 | 記事を読む |
| 【システム連携】 | 第4回:Excel連携によるシステム構築と在庫マスター連携 → 複雑なシステム開発不要!Excelを基盤としたシステム構築のステップと、既存の在庫マスターと連携させる方法。 | 記事を読む |
| 【実務運用】 | 第5回:現場での棚卸し業務開始とデータの収集 → 実際の棚卸し作業をスムーズに進めるためのオペレーション手順と、正確な棚卸しデータを効率的に収集するコツ。 | 記事を読む |
| 第6回:棚卸し結果の分析と運用改善サイクル → 収集したデータを分析し、在庫差異の原因特定や、運用ルール、機器配置を継続的に改善していく方法。 | 記事を読む | |
| 【未来・拡張】 | 第7回:導入後のフォローと拡張案(資産管理、入出庫検品など) → RFIDを棚卸し以外(固定資産管理、入出庫検品など)へ応用し、企業全体の業務効率を向上させるためのロードマップ。 | 記事を読む |
「この連載を読んだけど、うちの現場で本当にできるか不安だ」 「うちの商品に合うRFIDタグをプロに選定してほしい」
現場の課題は企業ごとに異なります。貴社に最適なRFID導入計画について、専門家にご相談ください。
この連載で解説したすべてのステップを、経験豊富な専門チームがサポートします。
【RFID導入支援実績多数】株式会社ハヤト・インフォメーション
最終回では、導入後の運用を軌道に乗せるためのトラブル対応と、将来的なシステム拡張の可能性について解説します。
導入後に寄せられやすい「リーダーの接続不良」「タグが読み取れたのに未発見のまま」といったトラブルに対する具体的な対応策をFAQとしてまとめ、すぐに参照できるように整備しましょう。
運用が安定したら、利用者の声を定期的に収集します。収集した要望を「影響度」と「実現容易性」で評価し、優先度の高いものから順にMANICA EXCEL TOOLのマクロ改修や運用ルールの変更に反映します。
MANICA EXCEL TOOLはExcelベースのため、柔軟なカスタマイズが可能です。特定の条件でアラートを出す機能や、棚卸し結果を固定資産管理システムへ自動連携する仕組みの開発を計画しましょう。
将来的なDX(デジタルトランスフォーメーション)を見据え、RFIDリーダーと連携したスマートキャビネットの導入や、AIによる紛失リスクの予測・警告などの次世代展開も視野に入れましょう。
RFID棚卸しを恒久的な業務プロセスとして定着させます。異動や新入社員向けに継続的なトレーニング体制を組み込み、RFIDリーダーやタグプリンターの機材更新計画を策定し、予算を確保します。
RFIDの導入が難しい場合は、タグではなく既存のバーコードやQRコードを使ってMANICA EXCEL TOOLを運用し、まずはExcelベースのデータ突合・分析に慣れるところから始めるスモールスタートも可能です。
← 前回:棚卸し結果の分析と運用改善 | 連載終了
貴社の現場に合わせたRFID棚卸し導入を支援します。
棚卸しパッケージ詳細:
お電話でのご相談: 03-5925-8088
棚卸し作業が完了したら、MANICA EXCEL TOOLに残されたデータを詳細に分析し、業務のボトルネックの特定と次なる改善につなげましょう。
棚卸し率の算出: (読み取り完了資産数 / マスタ登録全資産数)から、未発見が多いのか、読み取りエラーが多いのかを切り分けます。
異常値の検出: 「未発見資産」や、マスタと現場で読み取った場所が異なる「発見場所差異」の原因を追跡します。
Excelの集計機能やピボットテーブルなどを活用し、部門別・場所別の棚卸し率や、資産の移動傾向を分析。エラー分析を行い、タグ剥がれや読み取りエラーの最も多い原因への対策を検討します。
Excelマクロは、集計・分析作業を自動化し、分析担当者の負担を劇的に減らします。ボタン一つで「未発見資産リスト」などのレポートを生成できるようにすることで、分析時間が短縮されます。
棚卸しは「実施」して終わりではなく、「改善」に活かしてこそ価値が生まれます。分析結果と現場の声を基に、次回の棚卸し手順やマスタ更新ルールなどの改善策を決定し、ルール化しましょう。
発生したトラブルとその解決策をまとめたFAQを作成し、現場で即座に参照できるようにします。また、資産の購入・廃棄・移動時のマスタ更新を誰が・いつ行うかを明確にルール化し、定着を図ります。
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貴社の現場に合わせたRFID棚卸し導入を支援します。
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システム準備が整ったら、いよいよ現場での棚卸し業務の開始です。
広範囲の読み取りで混乱しないよう、エリアごとに作業担当者と範囲を明確に割り当てます。リーダー担当者と記録・PC担当者の2人体制も有効です。
読み取り範囲の意識: RFIDは電波が透過・反射するため、リーダーの電波の向きを意識し、読み取りたいエリアに集中してスキャンします。
保管場所設定の重要性: 読み取り前に場所情報を正しく設定することで、「どの場所で読み取ったか」をデータに付与できます。
💡 棚卸しパッケージのロケーション指定機能
ハヤト・インフォメーションの棚卸パッケージでは、棚卸し作業を開始する前にロケーション(場所)を指定できます。これにより、「この資産はマスタではA倉庫にあるはずだが、実際にはB倉庫で発見された」といった場所差異を正確に記録・突合でき、資産の所在管理を厳密に行うことができます。
リアルタイム性の活用: 読み取り結果は即座にMANICA EXCEL TOOLに反映されます。現場でその場での確認・修正が可能です。
作業結果の確実な保存: エリアの作業が完了するごとに、Excelファイルをバックアップ用フォルダなどに保存しましょう。
想定外のトラブルに備え、対応フローを準備しておきます。特定のタグが読み取れない場合は、タグの取り付け位置を確認するか、バーコード併用タグの目視確認に切り替えるなどの手順を定めておきましょう。
教育の重点: 「操作ボタン」よりも、「読み取りのコツ(スキャン時の角度や距離)」に時間を割きましょう。
操作動画、チェックリスト整備の勧め: リーダーの持ち方、スキャン方法を収録した1〜2分の操作動画や、作業前後のチェックリストを作成すると、教育効果が飛躍的に高まります。
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ハヤト・インフォメーションのMANICA EXCEL TOOLは、馴染み深いExcelをインターフェースに、RFID棚卸しを可能にする画期的なパッケージです。
ツールをインストールし、RFIDリーダーとの接続設定と、データの保存先フォルダを指定します。動作要件としてExcelのバージョンを確認しましょう。
棚卸しの「答え合わせ」となるマスタには、「管理番号」「資産名」「設置場所」に加え、「RFIDタグの固有ID (EPCコード)」を必ず含めます。資産の移動や廃棄が発生した際は、速やかにマスタを更新するルールを策定しましょう。
MANICA EXCEL TOOLはExcelベースであるため、柔軟なデータ処理が可能です。
💡 標準搭載マクロで即日棚卸し開始
弊社のMANICA EXCEL TOOLをベースとした棚卸パッケージには、リーダーからのデータ受信、マスタとの突合、結果表示を行うためのVBAマクロが最初から組み込まれています。お客様が複雑なプログラミングを行う必要はなく、この標準マクロを活用することで、すぐにRFID棚卸しを開始できます。
さらに、標準マクロを基に、「未発見資産」を自動抽出するなど、業務効率化のための簡単なカスタマイズも可能です。
データ不整合(マスタと読み取りデータの不一致)や、読み取りミス(読取不良)など、よくあるトラブルとその解決策を事前に把握しておくことで、現場の混乱を防げます。
棚卸し後の集計・報告作業を効率化するため、「棚卸し実施率」「未発見資産リスト」などを自動集計・表示するレポートテンプレートを準備しておきましょう。
MANICA EXCEL TOOLは、リーダーから送られてくるデータをリアルタイムでマスタと照合します。リーダーとPCが安定的に接続できるよう、PCのスリープ設定をオフにするなど、通信の安定化を図りましょう。
← 前回:RFIDリーダーの選定と購入 | 次回:現場での棚卸し業務開始 →
貴社の現場に合わせたRFID棚卸し導入を支援します。
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