2025年10月3日金曜日

【連載目次】現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~



読者の皆様へ

本連載は、「棚卸しの工数を減らしたい」「在庫管理のミスをなくしたい」とお考えの現場担当者・管理者様向けに、新しい技術であるRFID(Radio Frequency Identification)を導入し、運用を成功させるまでの具体的なステップを全7回で解説します。

理論だけでなく、実際の現場で「失敗しない」ためのノウハウを凝縮しています。ぜひ最初から順にお読みいただき、貴社のRFID導入計画にお役立てください。


連載一覧:失敗しない導入への全ステップ

検討フェーズ記事タイトル記事リンク
【導入準備】第1回:導入前の準備と現状把握 → 成功の鍵は「現状分析」にあり。工数、ミス率、コストなど、導入前の現状を徹底的に見える化する方法。記事を読む
第2回:RFIDタグの選定と取り付け・エンコード準備 → 読み取り精度を左右するタグの選び方、失敗しやすい取り付け位置、エンコード(ID付与)の具体的な手順を解説。記事を読む
【機器選定】第3回:RFIDリーダーの選定と現場デモによる効果検証 → ハンディ型?固定型?貴社に最適なリーダーの選び方と、導入前に必ず行うべき「現場デモ」での検証ポイント。記事を読む
【システム連携】第4回:Excel連携によるシステム構築と在庫マスター連携 → 複雑なシステム開発不要!Excelを基盤としたシステム構築のステップと、既存の在庫マスターと連携させる方法。記事を読む
【実務運用】第5回:現場での棚卸し業務開始とデータの収集 → 実際の棚卸し作業をスムーズに進めるためのオペレーション手順と、正確な棚卸しデータを効率的に収集するコツ。記事を読む
第6回:棚卸し結果の分析と運用改善サイクル → 収集したデータを分析し、在庫差異の原因特定や、運用ルール、機器配置を継続的に改善していく方法。記事を読む
【未来・拡張】第7回:導入後のフォローと拡張案(資産管理、入出庫検品など) → RFIDを棚卸し以外(固定資産管理、入出庫検品など)へ応用し、企業全体の業務効率を向上させるためのロードマップ。記事を読む

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「この連載を読んだけど、うちの現場で本当にできるか不安だ」 「うちの商品に合うRFIDタグをプロに選定してほしい」

現場の課題は企業ごとに異なります。貴社に最適なRFID導入計画について、専門家にご相談ください。

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現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第7回:導入後のフォローと拡張案

 

導入後のフォローと拡張案

第7回:導入後のフォローと拡張案

導入はゴールではない!RFID棚卸しをさらに進化させる次の一手

最終回では、導入後の運用を軌道に乗せるためのトラブル対応と、将来的なシステム拡張の可能性について解説します。

1. トラブル例と対応Q&A

導入後に寄せられやすい「リーダーの接続不良」「タグが読み取れたのに未発見のまま」といったトラブルに対する具体的な対応策をFAQとしてまとめ、すぐに参照できるように整備しましょう。

2. 利用実態調査による改善要望の収集・反映方法

運用が安定したら、利用者の声を定期的に収集します。収集した要望を「影響度」と「実現容易性」で評価し、優先度の高いものから順にMANICA EXCEL TOOLのマクロ改修運用ルールの変更に反映します。

3. Excelマクロ追加や外部連携開発の計画

MANICA EXCEL TOOLはExcelベースのため、柔軟なカスタマイズが可能です。特定の条件でアラートを出す機能や、棚卸し結果を固定資産管理システムへ自動連携する仕組みの開発を計画しましょう。

4. AIやIoT技術活用による次世代展開の可能性

将来的なDX(デジタルトランスフォーメーション)を見据え、RFIDリーダーと連携したスマートキャビネットの導入や、AIによる紛失リスクの予測・警告などの次世代展開も視野に入れましょう。

5. 運用継続・拡張計画の策定

RFID棚卸しを恒久的な業務プロセスとして定着させます。異動や新入社員向けに継続的なトレーニング体制を組み込み、RFIDリーダーやタグプリンターの機材更新計画を策定し、予算を確保します。

6. 導入困難時の代替訴求ポイント

RFIDの導入が難しい場合は、タグではなく既存のバーコードQRコードを使ってMANICA EXCEL TOOLを運用し、まずはExcelベースのデータ突合・分析に慣れるところから始めるスモールスタートも可能です。


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貴社の現場に合わせたRFID棚卸し導入を支援します。

現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第6回:棚卸し結果の分析と運用改善

 

棚卸し結果の分析と運用改善

第6回:棚卸し結果の分析と運用改善

データで「課題」を見つけ出す!棚卸し結果を未来につなげる分析術

棚卸し作業が完了したら、MANICA EXCEL TOOLに残されたデータを詳細に分析し、業務のボトルネックの特定次なる改善につなげましょう。

1. データの正確性確認と異常値検出法

  • 棚卸し率の算出: (読み取り完了資産数 / マスタ登録全資産数)から、未発見が多いのか、読み取りエラーが多いのかを切り分けます。

  • 異常値の検出: 「未発見資産」や、マスタと現場で読み取った場所が異なる「発見場所差異」の原因を追跡します。

2. Excelによるデータ分析例

Excelの集計機能やピボットテーブルなどを活用し、部門別・場所別の棚卸し率や、資産の移動傾向を分析。エラー分析を行い、タグ剥がれや読み取りエラーの最も多い原因への対策を検討します。

3. マクロを使った自動レポート生成の紹介

Excelマクロは、集計・分析作業を自動化し、分析担当者の負担を劇的に減らします。ボタン一つで「未発見資産リスト」などのレポートを生成できるようにすることで、分析時間が短縮されます。

4. 業務品質向上につながるフィードバックサイクル構築

棚卸しは「実施」して終わりではなく、「改善」に活かしてこそ価値が生まれます。分析結果と現場の声を基に、次回の棚卸し手順やマスタ更新ルールなどの改善策を決定し、ルール化しましょう。

5. FAQ整備や作業ルールの定着方法

発生したトラブルとその解決策をまとめたFAQを作成し、現場で即座に参照できるようにします。また、資産の購入・廃棄・移動時のマスタ更新を誰が・いつ行うかを明確にルール化し、定着を図ります。


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現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第5回:現場での棚卸し業務開始

現場での棚卸し業務

第5回:現場での棚卸し業務開始

リーダー操作のコツと注意点:ミスなく正確に棚卸しを進める現場手順

システム準備が整ったら、いよいよ現場での棚卸し業務の開始です。

1. 棚卸し作業の流れ(役割分担、実際の作業手順)

広範囲の読み取りで混乱しないよう、エリアごとに作業担当者と範囲を明確に割り当てます。リーダー担当者記録・PC担当者の2人体制も有効です。

2. RFIDリーダー操作時の注意点

  • 読み取り範囲の意識: RFIDは電波が透過・反射するため、リーダーの電波の向きを意識し、読み取りたいエリアに集中してスキャンします。

  • 保管場所設定の重要性: 読み取り前に場所情報を正しく設定することで、「どの場所で読み取ったか」をデータに付与できます。

💡 棚卸しパッケージのロケーション指定機能

ハヤト・インフォメーションの棚卸パッケージでは、棚卸し作業を開始する前にロケーション(場所)を指定できます。これにより、「この資産はマスタではA倉庫にあるはずだが、実際にはB倉庫で発見された」といった場所差異を正確に記録・突合でき、資産の所在管理を厳密に行うことができます

3. データ取り込み・作業結果の保存方法と安全管理

  • リアルタイム性の活用: 読み取り結果は即座にMANICA EXCEL TOOLに反映されます。現場でその場での確認・修正が可能です。

  • 作業結果の確実な保存: エリアの作業が完了するごとに、Excelファイルをバックアップ用フォルダなどに保存しましょう。

4. 障害時の対応フロー

想定外のトラブルに備え、対応フローを準備しておきます。特定のタグが読み取れない場合は、タグの取り付け位置を確認するか、バーコード併用タグの目視確認に切り替えるなどの手順を定めておきましょう。

5. 担当者向け教育・マニュアル作成のポイント

  • 教育の重点: 「操作ボタン」よりも、「読み取りのコツ(スキャン時の角度や距離)」に時間を割きましょう。

  • 操作動画、チェックリスト整備の勧め: リーダーの持ち方、スキャン方法を収録した1〜2分の操作動画や、作業前後のチェックリストを作成すると、教育効果が飛躍的に高まります。


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現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第4回:Excel連携によるシステム準備

Excel連携

 

第4回:Excel連携によるシステム準備

あなたのPCが強力な棚卸しシステムに!MANICA EXCEL TOOL活用術

ハヤト・インフォメーションのMANICA EXCEL TOOLは、馴染み深いExcelをインターフェースに、RFID棚卸しを可能にする画期的なパッケージです。

1. MANICA EXCEL TOOLのセットアップ

ツールをインストールし、RFIDリーダーとの接続設定と、データの保存先フォルダを指定します。動作要件としてExcelのバージョンを確認しましょう。

2. Excel資産リスト(マスタ)の作成方法

棚卸しの「答え合わせ」となるマスタには、「管理番号」「資産名」「設置場所」に加え、「RFIDタグの固有ID (EPCコード)」を必ず含めます。資産の移動や廃棄が発生した際は、速やかにマスタを更新するルールを策定しましょう。

3. Excel VBAマクロ基礎解説と簡単なカスタマイズ事例紹介

MANICA EXCEL TOOLはExcelベースであるため、柔軟なデータ処理が可能です。

💡 標準搭載マクロで即日棚卸し開始

弊社のMANICA EXCEL TOOLをベースとした棚卸パッケージには、リーダーからのデータ受信、マスタとの突合、結果表示を行うためのVBAマクロが最初から組み込まれています。お客様が複雑なプログラミングを行う必要はなく、この標準マクロを活用することで、すぐにRFID棚卸しを開始できます。

さらに、標準マクロを基に、「未発見資産」を自動抽出するなど、業務効率化のための簡単なカスタマイズも可能です。

4. よくあるトラブルとその解決策

データ不整合(マスタと読み取りデータの不一致)や、読み取りミス(読取不良)など、よくあるトラブルとその解決策を事前に把握しておくことで、現場の混乱を防げます。

5. 業務効率化のためのレポートテンプレート

棚卸し後の集計・報告作業を効率化するため、「棚卸し実施率」「未発見資産リスト」などを自動集計・表示するレポートテンプレートを準備しておきましょう。

6. ExcelとRFIDリーダーを連携させるポイント

MANICA EXCEL TOOLは、リーダーから送られてくるデータをリアルタイムでマスタと照合します。リーダーとPCが安定的に接続できるよう、PCのスリープ設定をオフにするなど、通信の安定化を図りましょう。


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現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第3回:RFIDリーダーの選定と購入

 

RFIDリーダーの選定

第3回:RFIDリーダーの選定と購入

現場の規模と用途で選ぶ!失敗しないRFIDリーダー選定ガイド

RFIDリーダーの選定は、棚卸し作業の快適性効率に直結します。現場の作業形態に合わせて、最適なリーダーを選びましょう。

1. RFIDリーダーの種類と特長

現場での移動棚卸しには、ハンディタイプスマホ接続・アタッチメント型が主流です。特に後者は、既にお持ちのデバイスを活用できるため、導入コストを抑えられます。

2. 出力、OS、通信方式の基礎解説

リーダーの基本性能として、電波の強さ(出力)、対応OS(Android/iOS)、そして通信方式(Bluetooth/WiFi)を確認しましょう。

💡 コスト効率の良いリーダー運用を支援

ハヤト・インフォメーションのパッケージは、汎用性の高いAndroid OSだけでなく、iOSにも対応しています。RFIDリーダーだけをご購入いただければ、お使いの社用スマートフォンに専用アプリをインストールしてお使いいただくことも可能です。そのため、初期コストを大幅に削減できます。

3. 現場規模や用途に応じた機種選定ポイント

リーダーの読み取り速度・精度、倉庫や工場での利用に必須な耐久性(IP規格)、現場担当者が簡単に扱える操作性、そしてシステムとの接続性を総合的に評価し、最適な機種を選びます。

4. 予算策定と台数決定の具体例

「全資産の棚卸しをX日間で完了させたい」という目標から逆算し、1台あたりの処理能力を考慮して必要な台数を算出します。

5. 主要メーカー・機種の紹介と互換性

主要なRFIDリーダーは、読み取り距離や耐久性、搭載OSの有無など、それぞれに特徴があります。 例えば、高出力モデルは処理能力が高く広範囲をカバーしますが、その分高価だったり、申請が必要です。

💡 ハヤト・インフォメーションの棚卸パッケージは多くのリーダーに対応

弊社の棚卸パッケージは、特定のメーカーに依存せず、市場で実績のある多様なリーダーに対応しています。例えば、こちらのラインナップにあるような各種メーカーの機器で動作確認済みです。お客様の現場の環境と予算に合わせ、最適なリーダーをご提案します。

6. 購入時の注意点と電波法申請の必要性

購入前に必ずデモ機で現場テストを行い、感度や操作性を確認しましょう。UHF帯の高出力(1W)RFIDリーダーは、日本国内で利用する場合、原則として電波法に基づく申請(開設申請)が必要です。これは技術基準適合証明(技適)マークがあっても必要となる、重要な法的手続きです。

💡 電波法申請のサポートも可能

複雑な電波法に関する申請手続きについて、弊社ではサポートを行っています。お客様が安心してRFID機器を導入し、運用開始できるよう、煩雑な法的手続きを支援いたします。


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現場で進めるRFID棚卸し導入ガイド ~初心者でも失敗しないステップ~ 第2回:RFIDタグの選定と資産への取り付け・エンコード準備

RFIDタグの選定


第2回:RFIDタグの選定と資産への取り付け・エンコード準備

失敗しないタグ選びと資産への紐付け:RFID導入の核となる実務手順

RFID棚卸しを始める上で、最も重要かつ現場での手作業が伴うのが、このRFIDタグの選定、取り付け、そしてエンコード(データの書き込み)の工程です。

1. RFIDタグの基本知識

棚卸しパッケージで主に使われるのはパッシブ型タグです。周波数は読み取り距離が長く一括読み取りに適したUHF帯(920MHz帯)が主流です。

2. 管理対象物の材質や形状に応じた最適タグ選定ポイント

タグの性能は、対象物の材質に大きく左右されます。金属対応タグの選定や、液体・水分の影響を避けるための設置位置の工夫が必要です。

💡 タグの選定・エンコードはプロにお任せ

弊社では、管理対象物に合わせて最適なタグの選定からご提案いたします。また、棚卸パッケージではRFIDプリンターを利用してICタグへの印字とエンコード(データ書き込み)を同時に行うことができます。これにより、手作業によるミスを大幅に削減し、スムーズにタグの準備を進めることが可能です。

3. タグの取り付け方法と実例

接着面を脱脂し、曲面に貼らないよう注意して粘着(ラベル)を貼り付けたり、金属との接触を避ける紐付け・結束など、対象物に応じた適切な方法を選びましょう。

4. タグ印字・エンコードの流れとポイント

RFIDタグに書き込む固有の識別情報(EPCコード)は、必ずExcel資産リスト(マスタ)の資産情報と1対1で紐づけて記録・管理します。タグ表面には、目視確認用の管理番号やバーコードを併用すると安心です。

5. 運用開始前のテストや品質チェックポイント

実際にタグを取り付けた後、棚やラックに配置し、想定されるリーダーの距離・角度から読み取りテストを実施し、品質を確保しましょう。

6. ハヤト・インフォメーション棚卸しパッケージのタグ管理支援機能紹介

MANICA EXCEL TOOLは、タグの固有IDを簡単にExcelマスタに取り込み、資産情報と紐づけて管理できるため、データ紐付けミスを防ぎます。


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