2025年11月17日月曜日

同軸ケーブルの損失を測定してみる

 RFID や LoRa の機器では、アンテナとの接続に同軸ケーブルがよく使われます。高周波に対応した同軸ケーブルは固いのが多かったり、引き回しするのに扱いが難しかったりします。そこで疑問なのが、ケーブルの損失を高めるような要因はどんなものだろうか?という問題です。

そこで、今回は実際に損失を測定して、どんな要因があるかを探っていきたいと思います。

使用するのはこちらの nanoVNA ちゃんです。1万円くらいなのに1GHzまで対応してたりしてなんとも便利な測定器です。この状態で校正済にしてます。表示は 920MHz がセンターで、 917.5MHz から 922.5MHz までの表示にしてます。

測定に使用するケーブルはこちらの LoRa 機器に付属してた 60cm のケーブルです。

まずは接続して、何もしてないときの損失を測定します。


この状態でだいたい 1.2dB 程度の損失のようです。ちょっと大きい気もしますがコネクタ等の影響でしょうか。

ではここからいろいろ試してみます。

まずは万力で挟む!
曲げる!
缶コーヒーに巻く!
アルミホイルで巻く!
スチールウールで挟む!


結果、どの要因も大して影響せず 1.2dB 程度のままでした。さすが同軸ケーブルは強い。