砂鉄を使って、タグの読み取りを遮断できるか、実験してみました。
使用したリーダーとタグは以下になります。
・BHT-1281QULWB-CE
・ALN-9654(Gタグ)
砂鉄を入れた袋(14cm✕10cm)に砂鉄を入れて、2つの袋でタグを挟んで読み取りました。
砂鉄重量(厚さ)と読み取り距離は以下になりました。
※厚さについては測定が難しいので目安としてください
なし 150.6 cm
150g ( 7mm) 71.8 cm
250g (10mm) 56.9 cm
350g (13mm) 28.0 cm
450g (16mm) 25.0 cm
砂鉄には、シールド効果があるものの、粒子間の隙間があるため、完全に遮断する事は困難なようです。
もっと大量の砂鉄を使うと遮断できるかもしれませんが、砂鉄のみでの実験はここまでとしました。
砂鉄を使って他に何とかできないかと思い、ChatGPTに聞いてみたところ、油粘土に砂鉄を混ぜると砂鉄の層が安定するため遮断できる、との回答があったので、試してみました。
ちなみに、油粘土は、電気を絶縁できますが、シールド効果は無いです。
以下のように、砂鉄の量を増やしながら、読み取り実験してみる事にしました。(単位はg)
砂鉄を80%以上にすると、遮断できるらしいです。
砂鉄 粘土 合計 砂鉄の配合率
150 + 150 = 300 50%
250 + 150 = 400 62.5%
350 + 150 = 500 70%
450 + 150 = 600 75%
600 + 150 = 750 80%
2つの塊を作成し、間にタグを挟み込んで実験しました。(写真はタグを挟む前)
砂鉄の配合率(厚さ)と読み取り距離は以下になります。なお、50%の時、厚さを測り忘れました。
50% (未測定) 53.1 cm
62.5%(18mm) 42.2 cm
※以降の実験は断念
1つの塊を作るのに30分かかり、また、砂鉄の量を増やすと、油粘土が硬くなって混ぜる事が困難になったので、途中で実験を断念しました。
なお、厚さにもよると思いますが、砂鉄のみに比べると、油粘土に混ぜた方が、シールド効果はあるようです。
砂鉄のみ 砂鉄+油粘土
150g 71.8 cm 53.1 cm
250g 58.9 cm 42.2 cm
今回の実験では、あまり良い結果が出せなかったのですが、読み取りについてChatGPTに聞くと回答してくれるものの、実際に試してみないと分からないと思いました。