2025年7月29日火曜日

砂鉄のシールド効果を試してみた

 砂鉄を使って、タグの読み取りを遮断できるか、実験してみました。


使用したリーダーとタグは以下になります。

・BHT-1281QULWB-CE

・ALN-9654(Gタグ)

砂鉄を入れた袋(14cm✕10cm)に砂鉄を入れて、2つの袋でタグを挟んで読み取りました。



砂鉄重量(厚さ)と読み取り距離は以下になりました。

※厚さについては測定が難しいので目安としてください


なし       150.6 cm

150g ( 7mm)   71.8 cm

250g (10mm)   56.9 cm

350g (13mm)    28.0 cm

450g (16mm)    25.0 cm


砂鉄には、シールド効果があるものの、粒子間の隙間があるため、完全に遮断する事は困難なようです。

もっと大量の砂鉄を使うと遮断できるかもしれませんが、砂鉄のみでの実験はここまでとしました。


砂鉄を使って他に何とかできないかと思い、ChatGPTに聞いてみたところ、油粘土に砂鉄を混ぜると砂鉄の層が安定するため遮断できる、との回答があったので、試してみました。

ちなみに、油粘土は、電気を絶縁できますが、シールド効果は無いです。

以下のように、砂鉄の量を増やしながら、読み取り実験してみる事にしました。(単位はg)

砂鉄を80%以上にすると、遮断できるらしいです。

砂鉄       粘土   合計  砂鉄の配合率

150   + 150   =  300      50%

250   +    150   =  400      62.5%

350   +    150   =  500      70%

450   +    150   =  600      75%

600   +    150   =  750      80%


2つの塊を作成し、間にタグを挟み込んで実験しました。(写真はタグを挟む前)


砂鉄の配合率(厚さ)と読み取り距離は以下になります。なお、50%の時、厚さを測り忘れました。


50%  (未測定)       53.1 cm

62.5%(18mm)    42.2 cm

※以降の実験は断念


1つの塊を作るのに30分かかり、また、砂鉄の量を増やすと、油粘土が硬くなって混ぜる事が困難になったので、途中で実験を断念しました。

なお、厚さにもよると思いますが、砂鉄のみに比べると、油粘土に混ぜた方が、シールド効果はあるようです。


        砂鉄のみ      砂鉄+油粘土

150g       71.8 cm      53.1 cm

250g          58.9 cm         42.2 cm


今回の実験では、あまり良い結果が出せなかったのですが、読み取りについてChatGPTに聞くと回答してくれるものの、実際に試してみないと分からないと思いました。