2023年7月19日水曜日

AGCさんの電波吸収遮へいガラスを試してみた

 従来の電波吸収体といえばパネルやカーテンみたいなもので遮蔽すると向こうが見えないのが普通でした。これをシースルーで実現させたのが、先日のリテールテックでも展示してありましたAGCさんの電波吸収遮へいガラスです。

東芝テックのRFIDウォークスルーゲート、AGCの電磁波吸収/遮蔽ガラスを採用

この製品のサンプルをAGCさんのご厚意によりお借りすることができましたので実際に試してみました。

試すにあたっていろいろ設置してやってみたのですが、電波の反射や回り込みの影響があるのでなかなか効果を測定することが難しかったので最終的にこんな感じで測定をすることにしました。

簡易測定装置

床にアンテナを置いて、そのすぐ上に電波吸収ガラスを設置します。これだと反射や回り込みもあまり影響しないのでうまく測定できるかなと。上に付いてるのは簡易的なスペアナのアンテナです。

実際にガラスを置いたところ

リーダはマスプロさんの1W機を使いました。アンテナが大きいのが無かったのでシートアンテナを使いました。このアンテナは利得が3dBiなのでフルパワーとはいきませんがまぁ、これしか無かったのですいません。

電波を出してみて、スペアナで見てみます。

ガラス無しの状態

ガラスありの状態

明らかに山の形が小さくなっているのがわかります。ピークっぽいところを比較すると、ガラス無しで 20dB がガラスありで 35dB くらいになってるので電力で換算すると30分の1くらいになってます。これはスゴいですね!

実際にタグを置いて読ませると、


4枚置いてますが2枚しか読めませんでした。読めた2枚もRSSIで見ると-80くらいだったのでかろうじて読めてるという印象です。シースルーでここまで出来るとは驚きでした。

2023年7月12日水曜日

MANICAモバイル用のゲートを作る その3

 前回は1WリーダのSR7と人感センサーを組み合わせて作りましたが、やっぱりハンディも欲しいよねーということでこちらのリーダで実装してみました。

国産で信頼性バッチリのタカヤさんのハンディリーダーです。形はシンプルですが、手元で出力調整も出来て使いやすい仕上がりになっております。

完成したのがこちら

ハンディにトリガボタンがあるのでそれを使うことにして、前回使った人感センサーは使用しませんが、それだとつまらないので温湿度センサーと気圧センサーをつけました。リーダで読み取った環境データも同時に取得できるという無理やりくっつけた感満載の機能です。

実際に動作させてみたのがこちらです。


このセットだけでMANICAモバイルのゲートとして使えます。