2026年3月11日水曜日

RFIDファラデー ケージを作ってみよう (2) 安価なダンボール箱とサバイバルシートを試して見よう

ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。


RFIDハンディを便利に使う。特に「読み込みすぎて困る」お悩みに役立つことを祈って、今回は電波を遮断するファラデーケージを安価に試して見ようと思います。 


使う素材は安価のものが望ましいです。なので、広い面積の割に、価格が100円~200円程度の、いわゆるサバイバルシートを使います。



サイズは、137cm X 213cm なので、十分に大きいです。

素材は、「アルミ蒸着ポリエステル製」なので、アルミの層はとても薄くなります。


ダンボール箱をサバイバルシートで包むことにします。













ダンボール箱は、最近通販した際に使われていたダンボール箱がありました。
サイズ的にもSP1リーダーを入れるのにちょうど良さそうだったので、このダンボール箱を使うことにします。













ダンボール箱を包むと、左側の面は1層になるのですが、サバイバルシートは長いので、反対の面は折りたたんでモコモコの2層になります。




物を出し入れするために、上の面はくり抜いて、サバイバルシートにも穴が開いています。












中に入れるICタグは、100円ショップで調達したペンケースにICタグをセロテープで貼り付けます。

こうすれば、ICタグを箱の中に入れた時にICタグの向きを固定することが可能です。

ICタグは非金属物用の一般的なタグ、アンテナサイズは 70mm X 17mm です。
















中に入れると左図のようになるので、右図のように開口部はアルミシートでふさぎます。

このRFIDファラデーケージを使って、どのように電波遮断されるか試して見ます。

使うリーダーはデンソーウェーブ社のSP1と弊社のMANICA EXCEL TOOLアプリです。電波出力は1Wにて行います。

























MANICA EXCEL TOOLアプリを使えば、読み取ったICタグの電子IDを画面に表示するし、電波出力も調整できるので、

このような読み取りテストで重宝します。


【サバイバルシートが1層の面の読み取り】























1層の面です。1W出力で50cmの間隔を取って5秒間の連続照射すると4秒目あたりで読み取りました。

50cm以上の距離では5秒間の照射をしても読み取れません。


【2層の面の読み取り】


2層の面です。50cmで5秒でも読み取れない。ハンディのアンテナを2層面にピタリと近づけても5秒間の照射をしても読み取れません。
(ちからを込めてハンディのアンテナ面を押し付けたわけではありません。ふんわりピタリと近づけました。)

この2層は少し皺もあるし間隔も2センチくらいは空いている。これが作用していると推測されます。

なので、試してみました。余っていた切れ端のサバイバルシートを1層の面にかぶせます。

















すると、50cmで5秒でも読み取れなくなりました。安価で薄い「アルミ蒸着ポリエステル」のシートも間に少しの空間を持たせて2層にすると、電波遮断効果は良い感じです。

これは、現場で電波遮断する必要が生じたい際は、安価なサバイバルシートを2枚重ねすると役立ちそうです!


次の回は、逆の方法でファラデーケージを使ってみます。

逆というのは、SP1リーダーをファラデーケージに格納して、ファラデーケージに穴をあけて、狭い範囲の読み取りに使えるか。

という視点での実験のようなことを実施したいと思います。


今回は以上です。

2026年3月4日水曜日

RFIDファラデーケージを作ってみよう (1) 動機 - 棚卸しパッケージをもっと役に立たせたい

動機

ハヤト・インフォメーションの製品に「MANICA EXCEL TOOL 棚卸しパッケージ」(マニカ エクセルツール棚卸しパッケージ)があります。

 https://www.hayato.info/tanaorosi/index.htm 

です。エクセルからRFIDを読み取ることが可能です。お手頃な価格で役に立ちます。

5年、7年、と愛用いただいているユーザー様が多いです。

お話をうかがうと、貸出し、返却、棚卸し、電波で物探し、といった一通りの資産管理ができて、

(1)エクセルのシートにRFID読み取りを自動的に反映できるので物品管理作業が楽にできる。

(2)シートの列を増やして、業務にピッタリの情報を持てる。

(3)物品管理のソースコードが公開されているので、現場で業務ピッタリに改変できる。

という回答が多いです。


要望として、RFIDは広く一気に読取れてスピーディだし、ダンボール箱の中も見えなくても電波で読取れて便利。

しかし、物品が広く配置されている場所で狭い範囲だけを読み取りたい時は、読み取りたくない物品も読めてしまう。

何とかならないの?、があります。

2026年3月現在の回答は、

(a)読取りたい範囲にあるべき物品だけにしぼったエクセルファイルを作成してRFIDハンディを操作してください。

(b)読取りたい物品だけを対象になるように、一時的にエクセルファイルで電子IDや属性を書き換えてください。

(c)読取りたい範囲を電波が遮断されるようにアルミシートで囲んでRFIDハンディを操作してください。

(d)RFIDハンディの電波出力を弱くして、読み取りたい範囲にハンディを近づけて読み取ってください。

という回答になります。

ですが、手間がかかったり、うっかりミスが混入する可能性があります。


そこで、RFIDシステムである「棚卸しパッケージ」を販売するものとして、RFIDハンディの読み取り範囲を調整するための、現場で簡単に使える方法にチャレンジしたいと思いました。

電波業界では「ファラデーケージ」という理論は常識とのことです。WiKiペディアで「ファラデーケージ」を調べると説明があります。

検索エンジンで「ファラデーケージ アルミ箔」を検索すると、

AI による概要
アルミ箔を使ったファラデーケージのポイント
効果: 電気伝導性により、静電気や電磁波を遮断(シールド)し、ノイズを低減。
利用例: ノイズ計測時のシールド、電子機器の保護、電波遮断。
注意点: 完全に密閉する必要があり、隙間や厚さが薄いと遮断効果が低下する可能性がある。 
銅の金網が理想的ですが、アルミ箔でも十分なシールド効果が期待できます
ということです。そこで、

(4)アルミ素材を使って各種のRFIDファラデーケージを手作りしてみよう

という、実験やら何やら遊んでみます。


(1)エクセルのシートにRFID読み取りを反映できるので物品管理作業が楽にできる。

MANICA EXCEL TOOL棚卸しパッケージの標準の物品管理用のシートで管理する属性はこうなっています。


(1)管理番号(ICタグの電子ID)

(2)品名

(3)型番

(4)枝番

(5)ロケーション

(6)ステータス

(7)貸出回数

(8)貸出先

(9)貸出日

(10)確認者

(11)返却予定日

(12)返却日

(13)棚卸結果

(14)最終棚卸日時

(15)登録日

(16)ラベル発行日

(17)廃棄日

です。

1つの物品は1行ですので、RFIDハンディでICタグを「管理番号」のセルに読取れば、直ぐにRFID物品管理ができます。


(2)シートの列を増やして、業務にピッタリの情報を持てる。


棚卸しパッケージの標準の列は並べ替えもできるし、列を追加することができるので、
例えば測定器を管理したい場合は、
(18)資産番号
(19)機器メーカー名
(20)機器校正日(電子測定器などの校正を行って、正しい精度に調整した日)
(21)次回校正予定日
というような属性を追加することも可能です。操作は普通のエクセルの操作で列を追加します。黄色いセルの列です。


このようにして、貴社の業務ピッタリにすることが出来ます。


(3)物品管理のソースコードが公開されているので、現場で業務ピッタリに改変できる。

エクセルには標準でVisual Basic Editorが入っていて、ビジュアルベーシックでセルの値を操作できます。

Altキーを押しながらF11をポンとたたくと、Microsoft Visual Basic for Applications という開発環境が開きます。

いわゆるVBAエディタですね。


棚卸しパッケージはVBAソースコード付きで納品するので、

このVBAエディタで棚卸しパッケージの画面を改変できるし、


エクセルファイルのシートの自動的な書き換えも改変できます。


なので、貴社の業務にピッタリのシステムにすることができます。

もちろん、貴社で改変するぶんには、追加費用はゼロ円です。

お客様が独自にコードを追加して、業務効率を向上させることも可能です。

と、便利なので、弊社のロングセラー商品であり、7年間使用してリーダーが経年劣化したのでリーダーだけを買い換え。

というお客様もいらっしゃいます。


(4)アルミ素材を使って各種のRFIDファラデーケージを手作りしてみよう

RFIDハンディ用のRFIDファラデーケージは色々と試して見ようと思います。

大きな円錐や、小さな円錐や、ホーン付き円錐や、四角い箱や、ホーン付き四角い箱や、何やらを実験して行こうと思います。

分かった中で役に立ちそうなことは、お客様の現場ですぐに使って、業務に役立てて欲しいです。

なので、実験に使うのは、現場で手軽に手に入る素材を使っていこうと思います。

例えば下に示すように、SP1 RFIDリーダーを入れているのは、皆さんのお家のキッチンの排気用ダクトホースを使ってみます。


箱型はダンボール箱をアルミシートで覆って、その中からRFIDハンディで読み取りを試します。

読み取りテストはMANICA EXCEL TOOL棚卸しパッケージのAndroid用アプリを使って読み取ります。
このアプリは「スライダー」をつまんで左右に移動させることにより、電波の強弱を変更できて便利です。




次回以降にて、RFIDファラデーケージをシリーズで報告させて頂きます。


今回は以上です。