2024年9月24日火曜日

DRAGINO の DLOS8 で OpenVPN を設定して遠隔操作できるようにする

 LoRaWANのゲートウェイに DRAGINO の DLOS8 を使ってるんですが、長期間運用しているとフォワーダが何らかの原因で落ちるみたいで、そうするとSIMでインターネットには繋がってるけどLoRaWANの送受信ができないという状態になってしまいます。

そうすると再起動をかける必要があるんですが、それをやるには本体の近くまで行ってWiFiで接続して再起動という操作をする必要があってとても不便です。(※最新のファーム(lgw--build-v5.4.1723688701-20240815-1029)でフォワーダが落ちる不具合は治ってるんじゃないかという話もありますが、まだそのファームで長期運用した実績がないので現時点では不明です)

何とかならんかと思っていたところ、DLOS8の設定画面にOpenVPNの設定が追加されていることに気づきました。これはひょっとしてVPNで外部から接続できるようになるのか?でもどうやるんだ?と探したところオンラインのマニュアルには記載ありました。

ということで OpenVPN のサーバを作ることにします。いろいろ調べてると、Amazon Lightsail というVPSサービスを使うと非常に安くサーバを作れそうです。これ使うと最小構成だとたった月額5ドルで利用できます。OpenVPN のサーバとして使うだけなら最小構成でも十分です。

早速 Amazon Linux2 の OS でインスタンスを作成し、静的IPアドレスの設定と OpenVPN 利用のため UDP 1194番をファイアウォールのルールに追加します。

その後はこちらの記事を参考に構築していきます。(ありがたや~)

https://qiita.com/kapioz/items/5b75c3470a4e57d916ba

DLOS8 の方に認証ファイルを設定しないといけないんですが、これが CA trust/Client Cert/Client Key/Ta Key の4つもあります。それぞれどれを使うのかは次の通りです。

CA trust  -  「サーバ証明書と秘密鍵の作成」で作成したサーバ証明書(ファイル名は ca.crt にします)

Client Cert  -  「クライアント証明書と秘密鍵の作成」で作成したクライアント証明書(ファイル名は ***.crt にします)

Client Key  -  「クライアント証明書と秘密鍵の作成」で作成した秘密鍵(ファイル名は ***.key にします)

Ta Key  -  「TLS証明鍵の作成」で作成した証明鍵(ファイル名は ta.key にします)

※クライアント証明書はパスワードかけるとDLOS8が読み込んでくれないので、作成時にサーバと同じく nopass のオプションを付けて、パスワード無しで作成します。

続けて OpenVPN Client の設定です。これはマニュアル通りに記載すればOKでした。

サーバにコンソールで接続して、DLOS8に SSH で繋いでみます。

するとキタ~!これでリモート管理ばっちりです。


2024年9月13日金曜日

第26回 自動認識総合展に行ってきました!

東京ビッグサイトで開催されている「第26回 自動認識総合展」に行ってきました!

自動認識技術の最新トレンドをチェックするため、いろいろなブースを回ってたくさん勉強してきました。

会場には、リーダー、ICタグ、印刷機、ソフトウェアなど、さまざまなソリューションがずらり。

RFIDだけでなく、画像や音声認識といった技術も注目されていて、どんどん進化しているのを感じました。


RFID導入で気づいたこと

いくつかのブースでお話を聞いてみて、RFID導入において一番コストがかかるのが「ソフトウェアの開発」だということがわかりました。

でも、最近ではパッケージ化されたソフトを使って、スモールスタートできる選択肢も増えてきています。

ただし、本格的に業務に組み込むには、やっぱり専門家の助けが必要。

カスタマイズが肝心なんですね。


マニカエクセルツールの魅力を再発見!

その中で改めて「これは使える!」と思ったのが、マニカエクセルツールです。

専門的なプログラミングの知識がなくても、エクセルが使えればOKなところが本当にありがたい!

これなら、RFIDのデータを自分好みにカスタマイズできるし、業務に合った形で運用ができるんです。

やっぱりシンプルで使いやすいツールって大事ですよね。

マニカエクセルツールの体験版はこちらからダウンロードできます。


注目の「PLOCO」

そして、業務用の製品が多い中で、ひときわ目を引いたのが「PLOCO」という教育ツール。



RFIDといえば業務向けのイメージが強いですが、「PLOCO」は子供たちのプログラミング教育やIT教育に使えるので、教育分野への展開が期待されているそうです。

ITスキルがますます重要視される今、「PLOCO」が未来の子供たちの学びにどんな影響を与えるのか、とても楽しみです。

参考記事:ハヤト・インフォメーション、白紙とロック社からRFID知育玩具「PLOCO」を譲渡。次世代イノベーターの育成を目指し、コンシューマ向けRFID市場に参入


まとめ

今回の展示会では、新しい技術やソリューションにたくさん触れることができて、本当に勉強になりました。

RFIDの導入を検討している方はもちろん、すでに導入している企業も新たなヒントが見つかる場だったと思います。

これからも最新の情報をキャッチして、より良いソリューションを提案できるよう頑張っていきたいと思います!